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憧れの大久保嘉人の目の前で決めたMVP確信弾!川村求「自分も真似されるような選手になりたい」

ゲキサカ / 2024年9月16日 19時18分

大久保氏の横で緊張した表情をみせる川村求

[9.16 メニコンカップ EAST 5-4 WEST マルヤス岡崎龍北スタジアム]

 決めた本人も決めた瞬間にMVPを確信したという。「本当に気持ちいい。最高です」。後半アディショナルタイム4分に決勝点を蹴り込んだMF川村求(かわむら・きゅう、横河武蔵野FC U-15)がMVPに輝いた。

 序盤から点の取り合いとなったゲーム。一時ついた2点差を追いつかれたことも、最終版のドラマを引き立てることになった。4-4で迎えた後半アディショナルタイム4分、EASTはカウンターからMF小田脩人(川崎F生田)がスルーパスを出すと、そこに川村が反応。エリア内に入って右足に持ちかえると、弧を描くコントロールショットをゴール右隅に蹴り込んだ。

 時間帯もあって決めた瞬間にはMVPを確信したという川村。今夏のクラブユース選手権(U-15)でベスト4と躍進しながら、「優勝できなかった悔しさ」から磨いてきたという「コントロールカーブ」のシュートを、ここ一番で決め切った。

 憧れの人の目の前でゴールを決められたことが何よりも嬉しかったようだ。会場には特別ゲストとして、元日本代表の大久保嘉人氏が来場。幼稚園のころからの憧れで、大久保が坊主頭でプレーしていたことを真似て、当時からずっと坊主頭を続けているほどだ。

 集合写真は隣で写ることができた。「握手してくださいって声をかけて。『ナイスゴールだったね』と言ってくれました」。中3夏の思い出の締めくくりは、これ以上ないものになった。

「(大久保さんのように)やっぱりシュート上手い選手って魅力がある。自分ももっと練習して、そういう真似されるような選手になりたいです」

 今年で30回目を迎えるメニコンカップだが、Jリーグや世界で活躍する多くの選手が経験。MF家長昭博(川崎F)ら有力選手が最終優秀選手賞を獲得している。その一人として名を刻んだ川村も「僕のサッカー人生はこれから。大舞台で決めるような選手になっていきたい」と未来に思いを馳せていた。
(取材・文 児玉幸洋)
●第39回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)特集

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