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[NBチャンピオンシップU-16] 「同年代には負けちゃいけない」。高速ドリブラーのMF田島雅義ら奮闘の大成、プレミア勢3校などを破って3位に

ゲキサカ / 2024年9月17日 17時17分

大成高MF田島雅義(ノールチシティ出身)は高速ドリブルで存在感を放った

[9.16 NBチャンピオンシップU-16準決勝 上越高 1-1(PK4-3)大成高 時之栖うさぎ島G]

「ニューバランスチャンピオンシップ2024 U-16」でインパクトを残したチームの一つが大成高(東京)だ。Aチームは今年の関東高校大会で初優勝。選手権出場こそないものの、2019年のインターハイに出場するなど東京都で台頭してきている。その新鋭の1年生が“全国大会級のU-16大会”でプレミアリーグ勢の前橋育英高(群馬)、神村学園高(鹿児島)、尚志高(福島)などを連破。4強入りを果たした。

 上越高(新潟)との準決勝も立ち上がりにFW生駒大雅が先制ゴール。MF矢野陸太とMF広実頼玖のダブルボランチが中盤の攻防戦で健闘し、「(普段、)Aカテゴリーでやってるんで、同年代には負けちゃいけないって思いが自分の中でもあって。そういう気持ちから抜いて当たり前だと自分は思ってるんで」というMF田島雅義(ノールチシティ出身)が高速ドリブルで相手を苦しめていた。

 CB下妻悠真やCB井上耀太、GK高橋恒輝らの安定した守りに支えられながらゴールを目指したが、2点目を奪うことができず、1-1で後半終了。2試合連続で勝利していたPK戦で屈し、準決勝敗退となった。可能な限り各カテゴリーの試合に足を運んでいるという豊島裕介監督が初日から帯同。その前でベンチも含めて一体感のある戦いを演じたが、目標の優勝には届かなかった。

 プレミアリーグ勢3校を破ったことは自信に。田島は「強豪校を倒したんで、そこはやっぱ自分たちも嬉しいですし、自信にもなったんで。そういうところはプラスに捉えていきたい」と頷く。個人としても存在感を放ったが、満足はしていない。

「チーム全体としても、自分としても、やっぱり悔しい終わり方で……決めれるところとか、あそこもっと行ってたらみたいな、そういうところがやっぱ自分の中でも残るし、多分チームとしてもあるんで、そういうところをしっかりもっと突き詰めて練習して、またこういう大会になった時には必ず全国優勝したいと思います」。チームは敗戦から切り替え、直後の3位決定戦で東山高(京都)に3-0で快勝。今回の経験を今後に活かす。

「このニューバランスカップで悔しい思いをしたんで、自分たちの代になった時にどういうプレーができるか、またここから変わって、1個1個練習とかを意識して、大切にして、3年後は優勝したい」と田島は誓った。

 Aチームでも抜群のスピードを発揮している田島の個人としての目標は、高卒でのプロ入り。「今のままじゃなれないと思うんで、ここからさらに力つけてプロになりたいと思います」。セネガル代表FWサディオ・マネを目指す姿に掲げるアタッカーはトレーニングから突き詰め、個人、チームの目標を達成する。
前半4分、FW生駒大雅が先制ゴールPK戦で敗れた悔しさを糧に日本一を目指す
(取材・文 吉田太郎)

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