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[国スポ少年男子]関東予選の前回王者撃破も自信に。東京都が京都府に6-0で快勝、自分たちのサッカー感と程よい緊張感を持って「アレ」を取りに行く

ゲキサカ / 2024年9月23日 8時44分

 対する京都は21分、音和がワンツーからラストパスへ持ち込み、藤井が右足シュート。また、左の玉山がドリブル、コンビネーションで打開を図る。加えて、前からのプレッシングでボールを奪い切ることにも成功していた。だが、永井のシュートが相手左SB渡邉にブロックされたほか、右SB西澤や今井、下吉の対人守備の強さにも苦戦。前半はCB児玉を中心とした守りで東京に2点目を与えなかったものの、後半に突き放されてしまう。

 東京は後半開始から伊藤をFW黒木星南(横浜FCユース、1年)へスイッチ。すると4分、右サイドの黒木へ縦パスが入り、そこから小林を経由して四日へボールが繋がる。最後は四日が中への持ち運びから右足で決めて2-0。京都も松本の奪い返しから藤井がシュートへ持ち込むも、決め切ることができない。
東京MF四日裕歩(横浜FCユース、1年)は2得点
 東京は11分、右の黒木からパスを受けた友松が右足で右隅に決めて3点目。京都は右SB三原煌平(京都U-18、1年)、FW居場匠俐(FC大阪U-18、1年)を投入し、流れを変えようとする。

 だが、東京は交代出場の中学生FW川村求(横河武蔵野FC U-15、中3)が2得点の活躍。まずは26分、黒木のパスから左の四日が縦へ仕掛けて並行のラストパスを送る。これを川村が右足ダイレクトで決めて4-0。この後、京都はDF森脩人(京都橘高、2年)、MF山本琉惺(京都U-18、1年)、GK近藤慧(京都U-18、1年)を投入し、東京もMF木下勝正(川崎F U-18、1年)、CB松野泰知(FC東京U-18、1年)、GK宋楽陶(関東一高、2年)をピッチへ送り出した。

 終盤、印象的な動きを見せたのが、東京FW川村だ。9月16日のメニコンカップ日本クラブユースサッカー東西対抗戦(U-15)でMVPに輝いている川村は、中学生離れした強さを発揮し、35+1分にも豪快な右足シュートでゴールをこじ開けた。
後半35+1分、東京FW川村求(横河武蔵野FC U-15、中3)が自身2点目のゴール
 小野監督が「東京で1番今やれる子たち」というU-16世代の16人に、いずれもU-15日本代表の伊藤と川村がメンバー入り。指揮官も「あの2人はやっぱ強心臓ですよ。全然臆することがない」と評していたが、この日は川村が躍動した。東京は35+5分にも友松のアシストから、この日4得点に絡んだ黒木がゴール。6-0で試合を終えた。
後半35+5分にはFW黒木星南(横浜FCユース、1年)がチーム6点目をゲット
 この日の東京には、初戦の勢いがあったことも確か。小野監督が「自分がボール持っていなくても、自分のサッカー感とか、自分のサッカーのアイディアが消えないような感じでやれたらいい」という。ゴールを量産できなくても、目線の近い選手たちが互いに察知しながら連動し、より質の高いサッカーを表現することを期待する。

 周囲からの優勝を期待する声に気負いすぎた面もあった昨年の反省から、小野監督は「一応、今年は岡田さんみたいに“アレ”にしている状態なので」。昨年、プロ野球・阪神の岡田彰布監督が選手たちに頂点を意識させ過ぎないように、優勝を「アレ」と呼び続けて38年ぶりの日本一。今井が「“アレ”を取りに行きたい」と微笑んだように、選手たちも良い緊張感を持って目標にチャレンジする。

(取材・文 吉田太郎)

●第78回国民スポーツ大会特集

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