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[MOM4841]愛媛県DF石原拍(愛媛U-18、1年)_守備の中心選手が華麗な攻撃参加で同点ゴール。自身の活躍で目標の「駅スタ」行きを手繰り寄せる

ゲキサカ / 2024年9月24日 7時51分

後半30分、愛媛県DF石原拍(愛媛U-18、1年)が同点ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.23 国スポ少年男子準々決勝 愛媛県 2-1 大分県 北部グラウンドA]

 県の歴史を塗り替える初の4強入りを目指して大分県に挑んだ愛媛県だったが、前半に先制点を献上。攻守ともにパフォーマンスを改善した後半は自分たちのペースで試合を進めながらも、1点が奪えない。試合時間が残り5分となった中、逆転劇への口火を切ったのはDF石原拍(愛媛U-18、1年)のDFの選手とは思えない華麗な一撃だった。

 今月上旬にU-15日本代表候補に選ばれた石原は守備の中心選手として期待されていたが、この日はチームとしても個人としても思い通りのプレーができずにいた。「難しい試合になるのは分かっていたのですが、立ち上がりから後半まで自分たちがやりたいサッカーが全くできなかった。失点してから勢いがなくなって、前から行けなかった」。

 しかし、後半へと入る前に今大会の目標を再確認したことで、チームとしてのエンジンがかかり始めたという。「ハーフタイムに自分が目指しているのは(準決勝に進んで)駅前不動産スタジアムでプレーすることだと再確認した。駅前でやるには、ここで負けるわけにはいけない。愛媛県の最高成績であるベスト8を超えて、自分たちの歴史を作ろうと気持ちを切り替えた」。

「今日の試合で自分は何もできていなかった。このまま負けたら、自分のせいだと思っていた」という石原自身も気持ちを切り替えた。本職の守備で奮闘を続けながらも、攻撃の場面を増やそうと前に出ていく回数を増やしていく。

 そうした姿勢が実ったのは後半30分だった。181cmの身長を生かした競り合いとともに自信を覗かせるのはボールを持ち運ぶプレー。試合の流れで、中盤でボールを受けた石原はそのまま中央から仕掛けて、前線のFW玉城千也(愛媛U-18、1年)にクサビを入れる。そこから、ゴール前で貰い直して放ったシュートが決まり、同点に持ち込んだ。

 すると、直後の33分にはFW俵拓斗(愛媛U-18、2年)の決勝弾が生まれ、2-1で逆転勝ち。勝利を引き寄せる活躍を見せた石原は「味方が自分を信じて、パスを出してくれたので良かった」と笑みを浮かべた。

 アルコバレーノFC(岡山)出身の石原は高校に進学する際、Jリーグのアカデミーチームへの加入を模索。その中で巡り合ったのは愛媛FCだった。「愛媛FCとは何回もやったことがあって、自分に合っているサッカーだと思っていた。練習参加した際もパス回しができた気がして、やりやすかった」。

 愛媛では早期からプリンスリーグ四国に出場し、夏の日本クラブユースサッカー選手権(U-18)の舞台にも立った。自陣からのビルドアップを志向するチームで経験を積むことで、苦手だったパス回しに成長を感じている。また、初めて日の丸を経験したU-15日本代表候補合宿で、カバーの速さや球際の弱さなど守備の課題を指摘されたことで今は意識して練習に取り組んでいるという。

 自身の活躍もあって、目標としていた準決勝の舞台までたどり着いたが、歩みを止めるつもりはない。「次も今日みたいに難しいゲームになると思うのですが、プロと同じスタジアムでできる貴重な機会なので、感謝の気持ちを持って挑みたい。目指すのは優勝です」。そう意気込む通り、視界には頂点しか捉えていない。

(取材・文 森田将義)
●第78回国民スポーツ大会特集

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