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[国スポ少年男子]想定外のアクシデントが続く中で増してきた一体感と粘り。広島県が埼玉県をPK戦で下し、2年連続でのベスト4入り

ゲキサカ / 2024年9月24日 7時43分

 後半も埼玉のペースで試合が進んだが、3バックと中盤の選手で上手く相手を挟み込むことで最後の局面で自由を与えない。サイドからクロスを入れられても、190cmの森井を中心としたDF陣がしっかり対応していく。
広島の守りを支えたDF森井莉人(広島ユース、1年)
 埼玉は主導権を握りながらも、後半に放ったシュートはわずか1本。カウンターのケアなど守備で存在感を見せたMF小川直澄(浦和ユース、1年)はこう口にする。「今日の広島は3バックだったので、サイドを上手く使っていこうと思っていた。ただ、そこからは相手のCBが大きかったので、簡単にクロスを入れるのではなく、焦れずに回しながら崩したかった。それで最後の怖さが出なかった。もう少しシンプルに行っても良かったかもしれない」。

 両者ともに追加点が奪えず、1-1のまま前後半が終了。迎えたPK戦では広島の守護神GK山田が躍動する。先攻だった埼玉の1人目のキックを右に跳んでストップ。勢いに乗った山田は3人目、4人目のキックも防ぎ、PK戦を3-1で終えて、広島が準決勝行きの切符を手にした。

 今大会の広島は想定外のアクシデントが続いてきた。初戦となった2回戦の高知県戦では前半7分にFW菊山璃皇(広島ユース、1年)が得点を奪った直後に負傷し、戦線離脱。攻守の要であるMF野口蓮斗(広島ユース、1年)も22日に行なわれるプレミアリーグの大津高(熊本)戦を終えて、この日の準々決勝から合流する予定だったが、悪天候によって試合が1日後ろにズレたため、準決勝からの合流となった。

 プラン通りではなくても勝ち上がれているのは、チームとしての一体感があるからだろう。この日、菊山はベンチでメンバーを懸命にサポート。野口もプレミアの大津戦を終えた直後に駆け付けて、試合後の選手を労う姿を見ると、チーム一丸となって戦う姿勢がよく伝わってくる。「一体感や粘り強さが出てきたのは評価できる」と称えるのは遠藤監督だ。

 準決勝を前に梅田はこう意気込む。「去年もベスト4を経験しているので、ここまではマストで行こうとみんなで話していた。ここから先、どれだけ行けるかは自分たちの頑張り次第。広島らしく泥臭く戦いながらも、しっかりチーム全員で点を取って、後ろは無失点に抑えたい」。準決勝で戦う福岡県は8月に行なった練習試合で敗れている相手だが、逞しさが増した今の広島なら乗り越えられるはずだ。

(取材・文 森田将義)
●第78回国民スポーツ大会特集

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