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[国スポ少年女子]「チームのまとまりは完璧」。過去2大会悔し涙を流した静岡県が悲願の初優勝

ゲキサカ / 2024年9月25日 10時1分

 後半3分にはクリアボールから左を抜けた鈴木のパスから、FW山田愛実(神戸弘陵高2年)がゴール前に侵入。6分にはDF細田若那(日ノ本学園高1年)が対角に入れたボールから奥本がゴールを狙ったが、無失点のまま勝ち上がってきた静岡の堅守を崩せない。「選ばれた責任と覚悟だよと言っていた。みんながそれをちゃんとやってくれたのかなと思います」。そう振り返るのは渡邊監督で、そのまま2点リードを保った静岡が勝利した。
静岡が初優勝
 昨年までの静岡はJFAアカデミー福島の選手を中心としたチーム編成をおこなっていたが、JFAアカデミー福島の拠点が福島県に戻った今年からは静岡県内の高体連に所属する選手を中心にチーム作りを進めてきた。普段の所属が違う上に中学生も3人いるため、東海大会は「コミュニケーションを取るところからのスタート」(渡邊監督)。当初はピッチ内外で学校ごとに分かれる場面が多く見られたというが、活動を続けるうちに打ち解けていった。

 川合はこう話す。「コーチに『もっとグイグイ行って、話をしなよ』と言われた。そこからみんなで仲良くなって、今は部屋でもうるさい。チームのまとまりは完璧だと思います」。様々なチームの選手を招集できたのは所属チームの協力もあってこそ。直前合宿をおこなうなど協会のサポートも大きかった。そうしたチームに携わった多くの人たちを含めた“チーム静岡”として掴んだ悲願の初優勝だった。
兵庫は惜しくも準優勝静岡が初優勝を喜ぶ
(取材・文 森田将義)
●第78回国民スポーツ大会特集

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