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10人vs10人の乱戦制した横浜FMが7年ぶり天皇杯4強! “J2最後の砦”山口は快速FW奥山洋平が一時同点弾も力及ばず

ゲキサカ / 2024年9月25日 20時30分

10人vs10人の乱戦制した横浜FMが7年ぶり天皇杯4強! “J2最後の砦”山口は快速FW奥山洋平が一時同点弾も力及ばず

[9.25 天皇杯準々決勝 横浜FM 5-1 山口 ニッパツ]

 第104回天皇杯は25日、準々決勝を行い、横浜F・マリノス(J1)がJ2勢で唯一残ったレノファ山口FC(J2)を5-1で破った。前半のうちに双方が退場者を出す荒れた展開となったが、強さを見せた横浜FMが2017年大会以来7年ぶりの4強入り。10月27日の準決勝ではガンバ大阪と対戦する。

 雨中のニッパツ三ツ沢球技場で行われた平日ナイトゲーム。J1横浜FMはFWアンデルソン・ロペスやFWエウベルら主力を一部先発起用したのに対し、J2山口は大幅なターンオーバーを敢行し、18歳のFW末永透瑛、23歳のGKチェ・ヒョンチャンらを先発起用した。

 試合は一方的に横浜FMが攻め込む中、前半16分に先制点を奪った。右サイドを攻め上がったFW井上健太のクロスボールは相手にカットされたが、MF山根陸がMFジャン・クルードとのボランチ同士のパス交換から右足一閃。これがゴール右隅に突き刺さり、均衡が破られた。

 その後も横浜FMが主導権を握ったと思われたが、前半23分に山口が同点に追いつく。DF平瀬大のロングフィードで深さを取り、MF吉岡雅和がDF渡邊泰基がもつれ合って倒れ込むと、これに乗じたFW奥山洋平が右サイドを突破。奥山はGK飯倉大樹のミスも誘ってゴール前に運び、最後は無人のゴールに流し込んだ。

 そこからは試合が荒れた展開に。前半25分過ぎから山口のアフターチャージが相次ぎ、次々にイエローカードが出されると、横浜FMベンチからは松永成立GKコーチが飛び出し、「サッカーしろよ!」という怒号が飛んだ。

 ところが前半36分、山口が末永の果敢な持ち運びから奥山がクロスバー直撃のミドルシュートを放つと、こぼれ球に反応したMFサーラット・ユーイェンにジャン・クルードが足裏タックル。これで一発退場の判定が下され、横浜FMが数的不利となった。もっとも山口も同41分、DF沼田圭悟が井上へのタックルで2枚目のイエローカード。両者とも10人で戦う形となった。

 そうして迎えた後半6分、横浜FMが再び突き放した。相手のスローインを自陣右サイドで阻み、カウンター攻撃をスタートさせると、A・ロペスのスルーパスにエウベルが反応。そのままゴール前まで独走し、最後は冷静にGKとの1対1を制して右足で流し込んだ。

 その後は山口のカウンター攻撃が続き、抜群のスピードを誇る奥山が立て続けにチャンスメイク。ところがそれらを決めきれずにいると、後半26分に横浜FMが追加点を奪う。中盤で途中出場のFWヤン・マテウスが相手をはがし、左サイドに展開すると、ここに走り込んだMF水沼宏太の折り返しからヤン・マテウスが決め、3-1とした。

 さらに横浜FMは後半33分、右サイドを突破したヤン・マテウスからのプレゼントパスを水沼が冷静に押し込み、4-1。同41分にはA・ロペスが西村とのワンツーから5点目を決めた。一方の山口は終盤に元横浜FMで10番を背負ったMF山瀬功治を投入するなど反撃を試みたが、そのままタイムアップ。横浜FMが準決勝に歩みを進めた。

(取材・文 竹内達也)
●第104回天皇杯特集

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