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驚異のスプリント力で横浜FMに一矢報いたFW奥山洋平、2トップ起用で活きた町田での経験と山口への感謝「恩を返すにはJ1に昇格すること」

ゲキサカ / 2024年9月26日 5時0分

 1999年生まれで岡山県出身の奥山は中体連の操南中、高体連の西大寺高出身。同高は近年、映画『蜜蜂と遠雷』やドラマ『silent』に出演し、大ブレイク中の俳優・鈴鹿央士の出身校として知られ、実は奥山とも同い年で「同じ学年で面識はある」という関係性だが、サッカー部は強豪校ではなく、3年時の選手権予選は2-10の大差で8強敗退にとどまる“無名”の存在だった。

 ただ、そこから奥山は関西強豪の阪南大に進学し、スピードとドリブルを活かして頭角を表すと、4年時の全国大学選手権(インカレ)準優勝後、トライアウト経由で当時J2だった岩手の内定を獲得。「その場所で自分ができることを最大限やり続けること。目の前のことを一つずつやるという気持ちをずっと持っている」という雑草的キャリアでここまで上り詰めてきた過去を持つ。

 その先で掴んだ天皇杯準々決勝での値千金弾。「経験をするだけじゃ意味がない。今日も勝ちたかった。勝たないとチームとしても個人としても価値は上がらない。もっとチームを勝利に導ける選手になりたい。マリノスと本気の戦いができる舞台に立てたのはすごく嬉しかったけど、それだけで満足していちゃダメだと思う。まだまだやれることはたくさんある」。そんな新たな悔しさが芽生えた契機としても、貴重な舞台になったはずだ。

 もっとも、選手キャリアはここからが本番。プロ2年目から過ごした町田では結果的にJ1初挑戦を果たしたものの、出場機会は昨季の天皇杯1試合のみ。期限付き移籍で自身にチャンスを与えてくれた山口のため、J2リーグ戦でも結果を残していく構えだ。

 山口は現在4連敗中とJ2リーグで苦しんでいるが、プレーオフ圏内と勝ち点2差の9位。巻き返すチャンスは大いにある。「この夏の状況で獲ってくれたレノファ山口FCに本当に感謝しかない。その恩を返すにはチームとしてJ1に昇格することだと思う。残りの試合を自分の出せる全力を出して、結果を出して、チームに貢献したい」。まずはレギュラーシーズンの残り6試合で、結果を積み重ねていくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
●第104回天皇杯特集

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