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[関東]明治大FW馬場惇也、葛藤の中で進む大学サッカーカウントダウン「一日一日が勝負」

ゲキサカ / 2024年9月28日 17時47分

[関東]明治大FW馬場惇也、葛藤の中で進む大学サッカーカウントダウン「一日一日が勝負」

[9.25 関東大学L1部第12節延期分 明治大1-1桐蔭横浜大 明治大学八幡山グラウンド]

 試合後、明治大のFW馬場惇也(4年=磐田U-18)が、藤田俊哉スポーツダイレクターら高校時代までを過ごしたジュビロ磐田の関係者にあいさつする姿があった。「コンディションの話とか、今日は勝ちたかったねというようなことです」。

 またこの日は意識する相手との対戦にもなっていた。相手の桐蔭横浜大のGK西澤翼(4年=磐田U-18)は高校3年間をともに過ごした仲。大学に入って通算4度目の対戦になっていた。「ここでできるのもいい機会だなと思ってやっていた。西澤から点を決めたかったですね」。試合後も特に言葉を交わすことはなかったという2人だが、すれ違う際に合わせた目線でお互いの思いを通わせた。

 1年生のころから関東大学リーグに出場してきた。途中出場が多かったが、初先発だった21年10月の早稲田大戦で得点を記録するなど、結果も出した。しかし更なる飛躍が期待された3年生シーズンの開幕戦、スタメン出場を勝ち取った馬場だが、左足の内側側副靭帯を損傷。夏場には復帰したが、狂ったリズムを取り戻すことはできなかった。

「でもあの怪我は自分を見つめ直すいい機会だったなと、今はポジティブに捉えています。当時はメンタルも落ちちゃったりして、なかなか難しかったけど、自分の体と向き合うことができた。今年は自分というよりもチームのためにと思ってやっている。そのために自分をピッチ内外でどう表現するかだと思っています」

 就職か、プロの夢を追うかの瀬戸際に立っている。すでに就職活動を済ませており、住宅メーカーから内定をもらっているという馬場だが、将来については「迷っている最中」だという。「就職すればサッカーも完全に辞めるつもりでいる。一日一日が勝負になってくると思います」。

 今季はなかなかメンバー入りも掴めないでいたが、夏の総理大臣杯では初戦の富士大戦で得点も記録。大学サッカー生活がカウントダウンに入った中で、徐々にコンディションを上げている。「同期のみんなが輝かしい進路を決めていく中で、その差に現実を突きつけられた気分にもなったけど、それでも挫けずにやってきた。今はスタメンじゃないけど、いつかは自分が勝たせられる試合がくればいいなという風に思っています」。2年ぶりの優勝を目指してシーズン無敗を継続するチームに更なる刺激を与えることで、自身にとってのより良い未来を選択する。

(取材・文 児玉幸洋)
●第98回関東大学リーグ特集

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