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J2史上最多55598人集結の“国立頂上決戦”、首位清水vs2位横浜FCは両者譲らずドロー!

ゲキサカ / 2024年9月28日 20時1分

清水MF宮本航汰が同点ゴール

[9.28 J2第33節 清水 1-1 横浜FC 国立]

 J2リーグは28日、第33節を各地で行い、国立競技場では首位の清水エスパルスと2位の横浜FCが対戦した。両者とも固さが見られた前半から一転、後半は互いに攻め合う展開が繰り広げられ、後半11分に横浜FCがFWジョアン・パウロ、同29分に清水がMF宮本航汰のゴールで得点し、両者譲らず1-1の引き分けに終わった。

 シーズン開幕前から予定されていた国立競技場での好カードで、満を持して実現した“J2頂上決戦”。会場にはJ2リーグ戦史上最多となる55598人の大観衆が詰め掛けた。

 ホーム開催の清水はオプション布陣の3-4-2-1。前節・藤枝戦(◯3-2)で負傷から復帰し、ゴールも決めたMF西澤健太を右ウイングバックで起用した。今夏加入のMF宇野禅斗も2試合ぶりに先発。一方の横浜FCは出場停止明けのMFユーリ・ララ、前節・大分戦(△1-1)は途中出場だったFWジョアン・パウロが先発復帰した。[スタメン&布陣]

 試合は清水が3-4-2-1の布陣を採用した中、首位決戦らしい手堅い立ち上がりとなった。横浜FCが大半の時間を敵陣に入って試合を進めたが、清水はFW北川航也のポストプレーやMF乾貴士のドリブル突破でボールを前進させ、前半12分にはゴール正面で乾がFKを獲得。西澤のキックは壁に当たった。

 対する横浜FCはなかなか決定機を作れない中、前半24分にDF福森晃斗が左CKのサインプレーでペナルティエリア外に浮き球を送ると、これをJ・パウロがダイレクトボレーで狙うも大きく枠外。清水は同31分、乾の浮き球パスにDF山原怜音が抜け出し、折り返しのパスを北川が収めると、落としたボールをMFルーカス・ブラガが狙ったが、これも大きく外れた。

 0-0のまま迎えた後半は清水に立て続けの決定機。後半7分、西澤のFKに合わせたDF住吉ジェラニレショーンのヘディングシュートは枠を外れると、同10分にはDF高橋祐治の完璧なロングフィードに投入されたばかりのMFカルリーニョス・ジュニオが抜け出したが、DFガブリエウにカバーもあってシュートは大きく浮いた。

 すると後半11分、横浜FCが先に試合を動かした。大きくサイドに振った攻撃から左に渡し、MF中野嘉大がFW小川慶治朗とのワンツーから深く攻め込むと、鋭いクロスボールにFW高橋利樹が反応。ヘディングシュートはクロスバーに当たったが、跳ね返りをJ・パウロが頭で押し込んだ。

 それでも後半29分、北川、西澤、宇野からMF矢島慎也、DF北爪健吾、MF宮本航汰への3枚替えで勢いを増した清水が追いついた。DF原輝綺が自陣から鋭い持ち上がりを見せ、カルリーニョスに預けると、矢島がうまく中に送り込み、原がシュート。これはGK市川暉記に阻まれたが、跳ね返りに宮本が詰め、冷静に押し込んだ。

 1-1で迎えた終盤もオープンな展開が続き、両者とも熱い攻め合いを繰り広げたが、そのままドロー。清水が勝ち点73で首位を守り、横浜FCは勝ち点72で続いた。J2は残り5試合。今節未消化の3位・長崎は勝ち点60となっており、両者とも2位以内のJ1自動昇格に大きく近づいている。

(取材・文 竹内達也)
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