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J1復帰近づく清水、J2頂上決戦で首位キープも慢心なし…GK権田修一が掲げた“新潟・町田基準”「僕らもそこを目指さないと」

ゲキサカ / 2024年9月29日 0時17分

 その目線はJ1自動昇格が近づいている中、来季以降のJ1定着を目指しているからこそ出てくるものでもある。

「J1に上がるまでだったら今のままでいいかもしれないけど、FC町田ゼルビアは優勝争いをしているけど、僕らが来年そこでやるということまで考えたら、もっともっとやらないといけないと思う」

 そのためにはプレーの水準を高く維持するだけでなく、相手に左右されすぎないプレースタイルを持つことも不可欠。J1トップレベルのクラブ相手にであれば現実的なゲームプランを持つことはもちろん必要だが、J2上位クラブを相手にしても同様の選択を強いられる場合、J1に上がった後はどの試合も守備的な戦いを選択せざるを得なくなるからだ。

「今日は引き分けでも順位自体は入れ替わらない状況だけど、普段やっていたプレーを出せていたかというとそうじゃない。個人的にはそこが気になる部分。少しロングボールが増えたし、うちは乾くん中心に小さいパスワークで『自分たちは攻撃のチーム』というのを前面に出してやるチームだけど、そこは今日できていなかった」

 この一戦をそう振り返った権田は「一昨年、新潟が上がった時はJ2でしっかり作って、J1でも同じスタイルでやり通して、いまそれでJ1に定着しつつある」とアルビレックス新潟の事例を振り返りつつ、「僕らも目指すならそこを目指さないと」と断言。「その新潟ですら優勝争いがなかなかできないというのがJ1。あの年は新潟がぶっちぎっていたけど、僕らにはその強さはない。あと5試合しかないけど、そこでもう一段、二段上げないとJ1に行ってそこで苦しむことになってしまう」とJ2残り5試合でのさらなるレベルアップを求めた。

 その目線の先には「エスパルスの将来」もある。

「エスパルスというチームに関しては来年からやればいいじゃなく、ここから5試合でどれだけ突き詰めていけるか。今後クラブが上がってまた下で争うのではなく、上で常に居続けられるようになるかが、育成クラブと言っている中で、それを見ているユース、ジュニアユース、ジュニアの子たちが『このエスパルス格好いいな』ということでいつまでもエスパルスを愛し続けていくかにつながると思う。いまは僕らがトップの選手をやっているので、まずはそういう姿勢を見せ続けないといけないなとつくづく思っています」

 J2リーグ戦は残り5試合となり、今節未消化の3位・長崎との勝ち点差が12に広がったため、次節からはついに自動昇格へのカウントダウンがスタート。勝負がかかる試合だからこそ、どのようなスタイルで試合に臨むかが試される時期となる。

 奇しくも次節の相手は昨季終盤戦、昇格に王手をかけたタイミングで勝ち点を落とし、J2逆転残留につながった水戸とのアウェーゲーム。権田は「今日の時点では勝負強くなったとは言えない。答え合わせはここから」と油断を排し、因縁の地に向かっていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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