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[MOM4850]神戸U-18FW大西湊太(2年)_歓喜爆発のイエローカードはご愛嬌!悔しさをエネルギーに変えた今季初ゴールが6連勝を呼び込む決勝点に!

ゲキサカ / 2024年9月29日 21時29分

 後半28分。サイドアタックから失点を喫し、神村学園に追い付かれる。振り出しに戻ったスコア。首位を快走する大津高(熊本)との勝点差を考えても、引き分けは負けに等しい結果。ホームチームは苦しい状況に立たされていた。

 40分。DF原蒼汰(2年)のクサビをFW渡辺隼斗(2年)が力強く収め、MF濱崎健斗(2年)が左へ展開。MF瀬口大翔(2年)が時間を作ると、その外側を濱崎が回る。いずれも“同級生”たちが絡んで作ったチャンス。大西は仲間を信じて、ペナルティエリアの中に飛び込んでいく。

「濱崎選手が良い感じでクロスを上げてくれて、結構自分のところに来るまで時間があったので、『ちょっとトラップしようかな』という想いも一瞬よぎったんですけど、『ここは思い切り行こうかな』と」。右足のボレーで叩いたボールは、バウンドしながら左スミのゴールネットへ到達。その軌道を見届けた23番は、一目散にピッチサイドへと駆け出していく。

「これまで点を獲れていなかったので、親に対して『やったぞ』ということをメッチャ思いましたね。もうホンマは点を決めたら冷静に行こうと思っていたんですけど、メッチャ昂ってもうて、ちょっと登っちゃったっす(笑)」。観戦に訪れていた両親の姿を見つけると、金網をよじ登って歓喜を爆発させる。




「まあ、彼らしいですね。今日は何も言わなかったですけど(笑)」と安部監督も言及したシーンで、大西に近寄った主審が苦笑気味に提示したのはイエローカード。「大西のゴールは自分も嬉しかったですね。スタメンじゃなくてもサブから大西が入ってきたら勢いが変わったりするので、チームに必要な存在だと思います。でも、アレはちょっと笑っちゃいましたね(笑)」というGK亀田大河(2年)の言葉からも、このチームにおける23番のキャラクターが透けて見える。

 そして、このゴールはそのまま試合の決勝点に。「たぶん彼の中で葛藤はあったと思うんですけど、そういうのが爆発したのかなと思っています」と笑顔を見せた安部監督の起用に応える大西の今季プレミア初得点が、神戸U-18に6連勝をもたらす勝点3を力強く引き寄せた。


 神戸U-18の2年生たちの多くは、2022年の『高円宮杯 JFA 全日本U-15サッカー選手権大会』で日本一に輝いたメンバーであり、大西も決勝でゴールを決めるなど主力として活躍していたが、U-18に昇格した昨シーズンはなかなかプレミアでコンスタントに出場するまでには至らず、“同級生”の活躍を見守る時間も少なくなかった。

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