王者R・マドリーが完封負け…復帰のムバッペも不発、勇敢に戦いを挑んだリールに大金星献上

レアル・マドリーがリールに完封負け

[10.2 欧州CLリーグフェーズ第2節 リール 1-0 R・マドリー]

　UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)のリーグフェーズ第2節2日目が2日に開催され、レアル・マドリー(スペイン)がリール(フランス)のホームに乗り込み、0-1の完封負けを喫した。22日、23日に行われる第3節でR・マドリーはドルトムントをホームに迎え、リールはA・マドリーのホームに乗り込む。

　第1節ではR・マドリーがシュツットガルトに3-1の勝利を収めて白星発進。リールはスポルティングに0-2で敗れ、黒星スタートを切っている。

　前回王者のR・マドリーをホームに迎えたリールだが、極端に守備に重心を置くのではなく、ライン間をコンパクトに保って高い位置に設定。ボールを奪ってもロングボールに頼るのではなく、ショートパスをつないで敵陣深くへの侵入を試みた。

　前半19分にゴールに迫ったのはR・マドリー。自陣でボールを奪ったMFエドゥアルド・カマビンガのパスを受けたFWエンドリッキが、スピードに乗ったドリブルでPA内まで持ち込んで左足でフィニッシュ。しかし、シュートはGKリュカ・シェバリエの守備範囲に飛んでしまう。

　前半25分にはリールに決定機が訪れる。右サイドからFWエドン・ジェグロバがクロスを送ると、ファーサイドでフリーとなったFWジョナサン・デイビッドがヘディングで叩きつける。しかし、好反応を見せたGKアンドリー・ルニンに阻まれ、デイビッド自身がこぼれ球を詰めようとするも、すぐさま反応したルニンに左手1本で弾き出されてしまった。

　しかし44分、ジェグロバが狙った直接FKがPA内のカマビンガのハンドを誘い、リールがPKを獲得。キッカーを務めたデイビッドがきっちりとネットを揺らし、ホームのリールが先制に成功した。

　1点のビハインドを背負ったR・マドリーは後半開始からDFフェルラン・メンディに代えてDFフラン・ガルシアを投入。さらに12分にはMFルカ・モドリッチとともに、負傷から復帰したばかりのFWキリアン・ムバッペをピッチへと送り込み、状況を打開しようと試みる。

　R・マドリーが徐々にボール保持率を高めるものの、ハイラインを維持し、高い集中力を保つリールの守備を攻略できず。41分には波状攻撃をかけ、DFアントニオ・リュディガー、MFジュード・ベリンガムが立て続けに決定的なシュートを放つも、リール守備陣が体を投げ出してゴールを許さない。

　さらに45分にもゴール前でフリーになったFWアルダ・ギュレルがヘディングシュートを放つが、GKリュカ・シェバリエにストップされる。終盤にはリュディガーを前線に上げ、その後も猛攻をかけたR・マドリーだったが、最後までゴールは生まれず。逃げ切ったリールが王者から1-0の完封勝利を収め、大金星を獲得した。
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