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世代別代表歴なしの晩成リオ世代、28歳FW大橋祐紀のA代表初招集に森保監督「誰にでもチャンスがあるということを…」

ゲキサカ / 2024年10月3日 20時2分

FW大橋祐紀

 日本代表の森保一監督が3日、10月の北中米ワールドカップアジア最終予選2試合に臨むメンバー27人を発表し、28歳のFW大橋祐紀(ブラックバーン)を初招集した。1996年生まれの大橋は欧州挑戦1年目の今季、EFLチャンピオンシップ(イングランド2部相当)で公式戦5得点を記録。中央大卒6年目で世代別代表歴を持たない晩成のストライカーが、欧州挑戦からわずか3か月で大抜擢を受けた。

 八千代高・中央大出身の大橋は2019年に湘南ベルマーレでプロ入りしたが、加入当初は度重なるケガに悩まされ、3年目の21年に初めてシーズンを通じて出場機会を得るに至った苦労人。それでも23年にJ1リーグ戦23試合13得点のブレイクを果たし、今季は広島で22試合11得点と活躍を継続すると、今年夏にブラックバーンで初の欧州挑戦を実現させ、一気にスターダムを駆け上がってきた。

 そうして掴んだA代表初選出。森保監督は自身が兼任監督を務めていた2021年夏の東京五輪以降、国内組編成で臨むEAFF E-1選手権を除けば、一貫して97年以降に生まれた東京五輪世代、2001年以降に生まれたパリ五輪世代から初招集選手を選出していたが、リオ五輪世代から異例の抜擢に踏み切った。

 森保監督は3日に行われたメンバー発表記者会見で大橋の選出に込めた思いを熱弁。「同じ力を持っているのであれば若い選手を招集することも考えられるかもしれないし、いろんな招集の仕方がある中で、彼がすでに28歳ということで、W杯やその先のことを見据えた中で招集されると言う点では、なかなかこれまでやってきていなかったことかもしれない」としながらも、「そうでない選手も我々は見てきているというところをいろんな選手に知っていただきたい」と強調。「若手であれ、ベテランであれ、明らかに結果を出している、存在感を発揮しているのであれば、誰にでもチャンスがあるということを大橋選手の招集を通じて、いろんな選手に日本代表として世界の舞台で戦いたいと思ってもらえると嬉しい」と述べた。

 さらに続けて「スカウティングの目はイングランドであればプレミアリーグだけでなく、2部のチームも見ているし、ヨーロッパ全土でも見ている、アメリカにも選手がいるし、国内にもJリーグで活躍している素晴らしい選手がいる」と指摘。今回は27人中24人が9月シリーズに引き続いての選出となったが、「スカウティングのネットワークは全てと言っていいほど、できる限り広くスカウティングした上で毎回選手を選んでいることを再認識していただけると嬉しい」と強調した。

 現在の日本代表ではエースを担うFW上田綺世(フェイエノールト)、2番手のFW小川航基(NECナイメヘン)の地位が固く、今回は9月シリーズで選出されていたパリ五輪世代のFW細谷真大(柏)がメンバーから外れるなど、ストライカー争いは熾烈。そうした中、森保監督は新たな28歳の台頭に「普段やっていることを代表の舞台で、年齢関係なく思い切ってチャレンジしてもらいたい」と期待を寄せた。

(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア最終予選特集

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