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ABC契約撤廃は歓迎も…大学サッカーが懸念するのは「問題は明らか」なシーズン移行、統一ルールは困難か

ゲキサカ / 2024年10月4日 18時56分

 ただそれよりも26年から27年にかけて行われるシーズン移行の懸念を語る。これもこれまで長きにおいて議論されてきたが、大きな問題の一つとして欧州と日本の学校カレンダーの違いが指摘されてきた。夏に開幕するシーズン移行が行われれば当然、4年生の途中でJクラブと契約することが基本になってくる。ただ有力選手の多くは大学にスポーツ推薦で入学しており、サッカー界だけの問題では片づけられない事情もある。

 大学側とまだ話をしていないという栗田監督は「個人的な意見」としたうえで、「結局は職業選択の自由だけど、大学によって体育会の位置づけが全然違うので、一概に統一するというのは難しい。最後は大学と個人の関係性だと思うが、明治の場合はスポーツ推薦で獲っているから、秋春制になったから簡単に秋からJリーグに行ってとはならないと思います」と話す。

 また全日本大学連盟の理事長でもある流通経済大の中野雄二監督は、問題解決に至る前に日本サッカー協会(JFA)やJリーグとの議論の必要性を説く。今回の選手契約制度の見直しについても「正式に何の連絡もない」とした中野監督は、「いつもそうなんだけど、こういう話に我々は関わっていない。シーズン移行もどういう問題になるかは明らか。100人以上の大学生が6月で大学を辞めるのか、籍を残しても8月からJリーグに行きたいと言うにきまっている。何が難しいかって行かせたくないわけではない。能力のある子はどのタイミングでもプロを目指せばいいと思うが、言い方は悪いが、J2やJ3までみんな大学を辞めて行っちゃったときに本当にそれでいいのか。親心的に言えば大学を出るメリットがあるのは事実。26年のシーズン移行で生じる問題は大学連盟でも意見をまとめてJFAやJリーグに提出したい」と訴えた。

(取材・文 児玉幸洋)
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