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最下位・鳥栖はスリヴカ初ゴールで先制成功も…FC東京に同点許して11試合ぶり白星ならず

ゲキサカ / 2024年10月5日 17時1分

FC東京と鳥栖はドロー

[10.5 J1第33節 FC東京 1-1 鳥栖 味スタ]

 J1リーグは5日に第33節を行った。FC東京とサガン鳥栖の対戦は、1-1でドロー。鳥栖は後半28分にMFヴィキンタス・スリヴカが先制ゴールを挙げるが、9分後にFC東京MF高宇洋のゴールで追いつかれる。11試合ぶりの白星とはならなかった。

 今季2度目の3連勝で7位の位置につくFC東京。さらなる上位も狙えるなか、前節・横浜F・マリノス戦(○3-1)から先発を1人変更する。MF安斎颯馬が7試合ぶりにスタメン入りした。最下位に沈む鳥栖は前節・アビスパ福岡とのダービーで引き分け、連敗を5で止めた。残り6試合で残留圏内までの勝ち点10差を埋めるべく、前節に途中出場で復帰したFWマルセロ・ヒアンが6試合ぶり先発復帰。FC東京からレンタル加入のDF木村誠二が契約上の理由で出場できないが、DFキム・テヒョンら先発3人を変えて試合に臨んだ。[両スタメン&布陣]

 序盤は鳥栖がボールを握りながらFC東京のゴールに迫る。前半9分、左サイドで細かくパスをつなぎ、MF西矢健人の縦パスからMF福田晃斗がクロス。ゴール前に詰めたヒアンが押し込んでゴールネットを揺らすが、ぎりぎりオフサイドラインを割っており、得点は認められなかった。

 その後も決定機を連発させた鳥栖だが、ゴールは遠い。一方、FC東京はMF俵積田晃太がカウンターからチャンスを作ると、敵陣付近でのパス回しから徐々に攻勢を強めていく。それでも得点は生まれず、前半はスコアレスのまま折り返した。

 後半開始から拮抗状態が続く。後半10分以降はFC東京がセットプレーで鳥栖のゴールに迫るが、いずれもゴールにはならない。鳥栖は同16分に2枚替えを行い、MF堀米勇輝とFW日野翔太に代わって、FW富樫敬真とリーグ戦デビューの大卒ルーキーMF渡邉綾平が出場した。

 攻勢を強めたい鳥栖は後半20分に決定機。右サイドでボールを収めたMF中原輝が折り返すと、敵陣付近から渡邉が右足ダイレクトシュートを放つ。一度ブロックされたボールを再び渡邉が左足でシュートを打つが、またしてもブロックに遭った。

 勝負を決めたいFC東京も後半23分に3枚替え。FWディエゴ・オリヴェイラ、MF東慶悟、俵積田を下げ、FW小柏剛、古巣対戦となるMF原川力、MF遠藤渓太が入った。

 すると、流れを変えたのは鳥栖。後半28分、右サイドに展開していくと、渡邉からパスを受けた富樫が右足でクロスを放つ。ゴール前でクリアしそこなったボールを中原が詰め、さらにこぼれたボールをスリヴカが押し込んだ。今夏加入のリトアニア代表FWの初ゴールで均衡を破った。

 だが、後半37分にFC東京が追いつく。左CKから敵陣内で混戦になると、最後はファーにこぼれたボールを高が右足シュート。鋭い弾道がゴールに突き刺さり、試合を振り出しに戻した。

 鳥栖は後半39分にスリヴカと福田に代え、FW堺屋佳介と来季トップ昇格が決定しているFW鈴木大馳が出場した。

 残り時間で決着はつかず、試合は1-1でドロー。鳥栖は先制したが、11試合ぶりの白星とはならなかった。FC東京は4連勝とはならなかった。

(取材・文 石川祐介)
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