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負傷から復帰のエース安原知希が復活弾!聖和学園が13年ぶり2回目のプレミアプレーオフ出場決定

ゲキサカ / 2024年10月5日 23時13分

 負傷から復帰したエースのゴールで聖和学園は大いに勢いづいた。後半25分には、自陣でボールを持ったセンターバックDF亀谷渉太(3年)が相手の隙を突き、馬力のあるドリブルで最前線まで駆け上がってシュートを放つ。「亀谷君は自分で行くと思ったのでこぼれを狙いました」と振り返った途中出場FW布施唯斗(2年)が相手GKが弾いたボールをゴールに押し込みリードは3点に。

 この後も途中出場の選手たちが次々にゴールに絡む。後半41分にはFW右京竜篤(3年)の左サイドからのクロスに対して「あそこからファーはないなと思って、ニアで決めました」と布施がうまくニアサイドに入り込み、自身2点目となるゴールを決めて4点差。後半45+2分には、MF中村柊真(3年)のパスを受け、ゴール前に顔を出したボランチMF平川陽斗(3年)がゴールを決めた。5-0と聖光学院に圧勝し、自力で13年ぶり2回目のプレミアリーグプレーオフ出場を決めた。

 今年の聖和学園は安原、鈴木を軸とする攻撃陣のタレントが豊富で、プリンスリーグ東北序盤から順調に勝利を積み重ねていた。ところが5月に安原が右足すねの疲労骨折、鈴木が左足の肉離れで離脱し、6月の高校総体宮城県予選は準々決勝・東北学院高戦で敗れ、インターハイ出場はならなかった。その後も安原、鈴木はなかなか復帰できず、苦しい戦いを強いられた。8月31日のリーグ戦再開後は、第12節で仙台ユースに0-6と大敗を喫し、第13節・仙台育英高戦も0-1で敗れ、一時は圧倒的な勝点差だった山形ユースの猛追を受けた。

 そうした中「代わりに出た選手がたくさん経験をできて踏ん張れました」と振り返るのは加見成司監督だ。この日、2ゴールを挙げた布施は、鈴木が不在の中、1トップとして奮闘してきた選手だ。

「チームでの連係や、やるべきことが分かってきたので、それを生かしています」と語る布施は大きく成長した一人。この他、この試合で安原に代わってトップ下に入り、多くの決定機に絡んだMF小杉唯斗(2年)や、4点目のアシストをした右京、この試合はボランチで先発したMF天野浬玖(3年)など、多くの選手が成長した。

 選手層が厚くなったチームはリーグ終盤、第14節・ブラウブリッツ秋田U-18戦に逆転勝ちし、第15節・青森山田高セカンド戦や第16節・山形ユース戦で引き分け、着実に勝点を積むことに成功した。キャプテンDF菅原拓也(3年)は「ケガ人が多くても一人一人ケガ人のためにという気持ちがありました。負けて苦しい時期も話し合って目標を見失わずにできました」と語る。苦しい時期も一体感を持って成長著しい2年生も含めて全員で戦えて、13年ぶりにプレーオフの切符を勝ち取った。

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