[MOM989]日本大MF阿部水帆(1年)_自信みなぎる豪快ミドル、目標は明確「浦和に戻ってプレーしたい」
ゲキサカ / 2024年10月6日 8時40分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.5 関東大学L第16節 国士舘大 0-1 日本大 楓の杜キャンパスサッカー場]
自信通りの一発だった。MF阿部水帆(1年=浦和ユース)が前半終了間際にミドルシュートを叩き込み、3連敗中の日本大に勝利をもたらした。
「中学のときからロングシュートはよく決めていたので、自信は持っています」と阿部が語るように、これまでも圧巻のゴールを見せてきた。昨年12月のプレミアリーグプレーオフでは敵陣に入ったばかりのところから超ロングシュートで得点。日本大でも今夏の総理大臣杯で鮮やかなミドルシュートを決めている。
“阿部砲”は5日の国士舘大戦でも炸裂。前半45分、中央でボールを受けると細かいタッチで相手をかわして左足一閃。ボールはクロスバーをかすめてゴールに吸い込まれた。ゴールまで25mほどある位置からのシュートだったが、遠くからでも果敢に狙う意識を持っていたようだ。
「試合前から雨が降っていてどんどん振っていけということだったので、(浮き球のため)雨を活かしたシュートじゃなかったですけど思い切って振ったという感じです」
これが阿部の関東大学リーグ初ゴール。1年生として下部カテゴリーからのスタートとなった中で、夏の合宿からAチームに加わった。「もともとやれる自信はあった」という阿部は夏の全国大会・総理大臣杯で初戦からゴールを決めるなど鮮烈デビューを飾り、Aチームで6戦3発と好調だ。「いざ試合に出て結果を出せてよかったですし、出る以上はもっと結果を残していかないといけない」と喜びを示しつつもさらなる活躍を誓った。
日本大で成長を重ねる中、見据えるのは浦和への帰還だ。浦和では中学からの6年間を過ごした。トップチームの練習に参加する機会もあったというが、何よりも印象に残っているのはAFCチャンピオンズリーグ決勝で体感したサポーターの熱量。「やっぱり埼スタの雰囲気は凄いなと実感した。そういうところを浦和ユースで感じられたのは大きかったので、また浦和に戻ってプレーしたいと思っています」と目標は明確だ。
そのために課題も認識している。「ドリブルは練習から常に意識しているけれど、試合になったら仕掛ける回数が減っているのは自分でも分かっている」と話し、“恐い”選手になるための改善意欲を示す。また、右サイドハーフを務める中でアシストや守備面での貢献も意識するところ。Jリーグで即戦力になることを目指して「練習から突き詰めていきたい」と力を込めた。
(取材・文 加藤直岐)
●第98回関東大学リーグ特集
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