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[関東]岡山の練習参加で体験した「絶対他のチームじゃやれないこと」への感謝。中央大MF家坂葉光は目指すべきゴールに向かって左サイドを駆け上がり続ける!

ゲキサカ / 2024年10月7日 18時15分

「岡山は街の人もみんな温かくて、街を歩いていた時に話しかけてくれたりしましたし、スタッフも選手もいい人ばかりでした。しかも試合を見に行ったんですけど、その時に勝利後のハイタッチに入れさせてもらって(笑)。絶対他のチームじゃやれないことじゃないですか。それをやらせてもらったので、『こういう感じなんだ。いいクラブだな』と思いましたし、『もう岡山全体が温かいな』みたいな感じで、本当に良い雰囲気を感じたので、それで決めましたね」。

 7月12日。ファジアーノから家坂の来季加入内定が発表される。予想外のコンバートにも真摯に向き合いながら、ウイングバックというポジションを自分のものにした男は、プロサッカー選手としての未来を力強く引き寄せたのだ。



 桐蔭横浜大と対峙したこの日のリーグ戦でも、その推進力は際立っていた。降り続く雨の影響もあって、人工芝に水が浮く厳しいピッチコンディションの中、機を見て左サイドを果敢にオーバーラップ。後半には一気のスプリントで相手をちぎり、正確なマイナスの折り返しで決定機を創出。ゴールにはならなかったものの、個のクオリティを発揮してみせる。

「あのチャンスは自分の持ち味である上下動のところで、相手より先手を取って前に行けたというところと、クロスの質で違いを見せられたかなと思います。ゴールにならないシーンもありますけど、続けることが大事なので、いつか点に繋がったらいいなぐらいの気持ちで、前に上がっていっていますね」。

 夏は腰痛で1か月半ほど離脱していたが、リーグ再開に向けてリハビリを重ねてきたことで、コンディションも万全に近い状態。チームもFW加納大(4年=静岡学園高)の決勝ゴールで1-0と勝利し、現在は3位と好位置をキープしている中で、家坂の攻守に渡る存在感が、このグループにとって欠かせないものであることは間違いない。



 ジュニアからユースまで東京ヴェルディのアカデミーで過ごした家坂にとって、世界と戦っている1歳年上の“先輩”たちの活躍は、小さくない刺激になっているという。「オリンピックも見ていましたけど、やっぱり(山本)理仁くんとジョエルくん(藤田譲瑠チマ)は違うなという感じです。ジョエルくんは今回の代表に入りましたし、自分も夢はずっと日本代表に入ることなので、憧れの存在ですね」。

「あの2人はもうユースの時からレベルが違ったので、あそこまで行くのも妥当な感じはありましたけど、身近な人があそこまで行っていますし、それこそ先輩の大橋祐紀くんみたいに28歳でも代表に入れる人もいるので、自分もコツコツと努力しながら、上を目指していきたいです」。掲げてきた大きな目標を見据えつつ、目の前の課題に1つ1つ取り組み、丁寧に成長していく準備は整っている。

 残された3か月余りの大学生活をやり切った先には、Jリーガーとしての新しい人生が待っている。「まずは試合に出るということを目標にしたいですね。1年目からしっかり試合に出て、活躍して、ファジアーノ岡山の選手としてJ1でプレーできればいいなと思います」。

 献身性と爆発力を兼ね備えた、中央大のタッチライン際を支配するウイングバック。家坂葉光はその場所が慣れ親しんだ多摩のグラウンドでも、来季から身を投じるシティライトスタジアムのピッチでも、自分の100パーセントを出し尽くし、目指すべきゴールに向かって軽やかに左サイドを駆け上がっていく。



(取材・文 土屋雅史)
●第98回関東大学リーグ特集

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