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「本当に準決で守れるか」が基準に。昨年度全国3位の堀越が堅守発揮して1-0で勝利、リーグ戦10試合連続不敗で選手権予選へ

ゲキサカ / 2024年10月7日 21時48分

 堀越は昨年度の選手権で初のベスト4進出。ボールを保持しながら主導権を握るイメージのある堀越だが、初戦から4試合でわずか1失点という堅守も躍進の原動力だった。だが、準決勝では、近江高(滋賀)の非常にクオリティの高い攻撃の前に守りを剥がされ、ゴール前に人数を掛けられて3失点。選手権決勝の舞台に立つために大切なことをまた学んで大会を終えた。

 佐藤監督は「本当に(全国大会)準決で守れるかっていうのが、(今年の)僕らの基準っていうか。近江は上手かったし、やっぱりレベルも高かったし、自信も持っていたから。あれを肌感で経験しているのは、アイツらしかいない」。当時、堀越の4バックを務めていたのは全て2年生。国立競技場の記憶を忘れずに守りを磨いてきた。

 対外試合で無失点に抑えたとしても、「『これ、近江だったら?』『近江があそこでパって来たら止めれた?』とか、『2度追いできた?』と」(佐藤監督)。そして、失点には厳しく向き合った。森奏は「練習中だったりも失点したらみんながそこに敏感になるんで、そういうところはやっぱ失点が少ない理由だったりするのかなと。1人1人の意識がやっぱ違うかなと思います」。佐藤監督は日本代表・森保一監督やJ1で優勝争いを演じる町田の黒田剛監督がタレントたちに厳しく守備の要求をしていることを例に出していたが、堀越はこの一年間、チーム全体で意識しながら高い守備基準への努力を重ねてきた。

 今年はボールを保持することに加え、例年よりもガッチリ守ってカウンター攻撃、セットプレーからゴールを奪うような色付けをしてきたチーム。良い守備から良い攻撃に結びつけられるようになってきている。ただし、「まだまだ」。昨年のように1戦1戦成長して国立準決勝で守れるチーム、勝つチームになる。

 チームは躍進した昨冬のことを「一回忘れて。ほんとに今年、新しい自分たちのチームが始まっているって、しっかり理解して」(佐藤監督)一年間に取り組んできた。東京都1部リーグでは不敗を続けているものの、関東大会予選、インターハイ予選はいずれも敗退。悔しい経験をしてきた堀越は周囲の「全国3位」という声を意識しすぎずに、自分たちがやるべきことに集中するだけだ。渡辺隼は「今年は、まだ自分たちは何も成し遂げれてない。ゴール前のところで体張るっていうところだったり、球際の部分も徐々にできてるところはあるけれども、もっともっと強度高くやらないといけないと思う。もう一回、1人1人が強く意識を持った方がいいと思います」と引き締めた。

 森奏は都立東高戦から始まる選手権予選へ向けて、「みんな上見すぎず、下からまず一勝、一勝、一勝、一勝、一勝で、絶対、去年の舞台には一勝、一勝していけば絶対繋がってくると思うんで、まずは最初の試合とか1つ1つの試合で勝つっていうことをみんなでやってきている」。主軸候補にけが人が増えているものの、代わりに出ている選手たちが奮闘。昨年に比べても充実しており、選手権出場、プリンスリーグ関東昇格の両取りを見据えている状況だ。ここから一戦一戦白星と成功体験を重ね、2024年度世代の堀越が全国を沸かせる。
堀越は選手権準決勝で守れるチーム、勝つチームへ
(取材・文 吉田太郎)

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