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28歳で念願の初代表…“晩成”FW大橋祐紀が重い覚悟のサウジ入り「人の倍もがいて、地に足をつけて結果を」

ゲキサカ / 2024年10月8日 4時7分

「しっかり自分を出して、そして少しでもいろんな選手の刺激を受けて、成長して、なおかつ結果を求めていきたい」。この合宿のテーマをそう掲げた大橋は「この舞台は吸収して帰るのも大事だと思うけど、試合に出て結果を出すというのがどこの舞台でも大事。ストライカーはゴールが一番の結果だと思っているので、そこを自分の中でも追求したい」とゴールへの強い決意を語った。

 日本代表のストライカー争いは現在、FW上田綺世(フェイエノールト)がリードし、FW小川航基(NECナイメヘン)が追いかけるという状況。大橋はまず彼ら2人に続く形となるが、「自分はチャレンジャーだし、競争もある中で自分も割って入っていけるように思い切ってやっていきたい」と真摯に挑んでいく姿勢だ。

 もっとも大橋は湘南や広島時代、現在の日本代表と同じ3-4-2-1システムのシャドー起用でも結果を出しており、1トップ以外の起用幅を持つのは他の選手より秀でた長所。シャドーでは南野拓実(モナコ)、久保建英(ソシエダ)、鎌田大地(クリスタル・パレス)といったより大きな世界的実績を持つアタッカー陣とのポジション争いになるが、大橋は冷静に自身のストロングポイントを見つめている。

「シャドーと言われるポジションは上手な選手たちが多かったりすると思うけど、自分はそういうタイプではない。シャドーをやってもストライカーとしての役割が強い。広島でもそういう役割をさせてもらって、どんどんゴール前に近いポジションでプレーさせてもらっていたので、それこそ自分の特徴を発揮しやすかった。どのポジションでも自分の強みである“前に前に”ということでプレーできたら」

 今回の10月シリーズはサウジアラビア、オーストラリアという強豪との2連戦を控えることから、主力中心の起用となる見込み。だが、限られた出場時間に準備する姿勢も頼もしい。「チャンスは必ず1試合にあるので、どのチームであれ、どの舞台であれ、その中で一発決められるか決められないかが大事になるのがFW。そこにこだわりを持ってやりたい」(大橋)。これまでのキャリア同様、ゴールという揺るがぬ結果で生き残りへのアピールを果たすつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア最終予選特集

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