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パルマで初の無失点経て代表合流のGK鈴木彩艶「守備に回る時間が多い中で…」セリエAで感じる成長の手応え

ゲキサカ / 2024年10月9日 8時18分

日本代表GK鈴木彩艶

 今シーズンからプレーしているイタリア・セリエAで評価を上げている日本代表GK鈴木彩艶(パルマ)がサウジアラビアとの大一番に向け、自身の成長を勝ち点3奪取に繋げることを誓った。

 9月から始まった北中米W杯アジア最終予選では、バーレーンと中国を相手に2試合連続クリーンシートで連勝中だが、「次の試合はまったく別ものになる」と予想。そのうえで「守備陣としては(失点)ゼロにこだわる。相手の勢いがすごいと思うので、後ろがしっかり固いディフェンスをすることがチームの安定感につながると思う」と試合展開をイメージした。

 所属先のパルマでは6日に行われた第7節ボローニャ戦で、相手の強烈なミドルシュートを右手一本で弾いて好セーブ。10人という数的不利をものともせず0-0のクリーンシートでの勝ち点1奪取に貢献し、高評価を得た。「勝利はつかめなかったが、難しい試合で最低限の結果を達成できた。その勢いを持って次の試合(サウジアラビア戦)に向かっていきたい」。生き生きとした口調に充実感がにじみ出る。

 サウジアラビアの特徴はすでに頭の中にある。「カウンターの速さと、ゴール前に人数かけてくるところ。カウンターの準備もそうだし、クロスに対して出る出ないの判断をしっかり準備していきたい」。サウジアラビアとのアウェーマッチで日本は過去3戦全敗と分が悪いが、「データに過ぎないし、データを見過ぎる必要はないと思う。過去の結果を気にせずに自分たちがやることに集中するだけ」とはねつける。

 強気の裏付けの一つは今季からプレーしているイタリアで成長しているという手応えだ。昨季の1シーズンを過ごしたベルギーリーグと比べて「一つ言えることはシュートのスピード、パワーが違う」と指摘。セリエBから今季昇格したパルマは1部で戦うのが4シーズンぶりということもあり、劣勢の展開が多い中でも「守備に回る時間が多い中で、ミドルシュートの準備は想定の幅が広がったなと感じている」と胸を張る。また、GKコーチからは攻撃時に背後のスペースを狙う姿勢を評価されており、「そこは代表でも生かしていきたい」と語る。

 浦和時代の昨春、AFCチャンピオンズリーグ決勝で対戦したアルヒラルのエースFWサレム・アルダウサリは今回の日本代表戦でも先発が濃厚。浦和との第1戦では前半13分に先制点を入れたが、後半41分に岩尾憲の腹部に蹴りを入れてレッドカードを受けて一発退場。ベンチで見ていた彩艶は「難しい展開が続いた中でも、したたかにやることで相手が退場したりプレー以外の部分で苛立ちを見せていた。自分たち(日本代表)もしたたかにプレーしながら隙をついていけたらと思う」とイメージを膨らませる。

 試合は完全アウェーになるが、「自分としてはそこまで恐れてはいない」ときっぱり。「相手をひと言で言うと勢いがある。セットプレー、ロングボールがいつもキーになる。そういったところの準備もそうだし、準備を促すことも大事になる。コーチングだけじゃ伝わりきらないので、隙間、隙間でコミュニケーションを取りながらやることが大事」と細部まで意識を張り巡らせていた。

(取材・文 矢内由美子)
●北中米W杯アジア最終予選特集

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