負けん気の強い世代が白星を重ねながら成長。駒澤大高は1本を大事に、夏冬連続での全国出場に挑戦
ゲキサカ / 2024年10月9日 20時47分
[10.6 U-18東京都1部L第15節 駒澤大高 0-1 町田ユース NICHIBUN SAKURA FIELD]
「ゲーム前の想定と自分たちのイメージの中ではその通りにある程度進んでたようなゲームで、ただ、最後1個穴が開いちゃって、やられてしまった。選手権とか結局そういうところで、去年もたった1本のセットプレーで負けてしまったりだとかしているので、そのところは彼らも認識してるので、次に繋げたいなというところです」
駒澤大高の亀田雄人監督は、1本の重要性を改めて強調していた。この日、駒大高は個々の技術力の高い町田ユースに対し、90分間、ほぼ狙い通りの戦い。守備での運動量を求められる戦いだったが、各選手がそれを嫌がることなく、徹底した。
そして、町田ユースを引き込み、入ってきたボール、相手選手をDF小池俊輔(3年)を中心にDF斎藤俊輔(3年)、DF平岡潤大(2年)、DF西澤航星(2年)、DF小熊鉄平(3年)がストップ。GK丸林大慈(3年)の守るゴールにほとんど近づけなかったが、後半35分、自陣でのロストから守備バランスが崩れて1点を奪われた。
攻撃面でもMF寺尾帆高主将(3年)やMF矢島礼偉(3年)の鋭い奪い返しからMF内田龍伊(3年)やMF片本流良(3年)、FW岸本空(3年)が推進力を活かしてパワフルな攻撃。亀田監督は「こういうところをちゃんと(ゴールまで)持っていけてたようなシーンが今年は多かったので。前の3人なんかそれぞれスペシャリティがある選手たちで面白い」と説明する。
U-16日本代表FW岩井優太(2年)を後半の勝負どころで投入し、チャンスも作った。失点後にはロングスローも備えたMF富田澪(3年)を加え、一際アグレッシブな動きを見せる寺尾を中心に反撃。ゴール前へボールを入れ続けて1点をもぎ取ろうとしたが、町田ユースの守りも堅く、0-1で敗れた。勝ち点1差のリーグ首位・町田ユースに惜敗。選手たちは悔しがっていたが、切り替えて選手権東京都Bブロック予選へ向かう。
今夏、駒大高は2014年以来となるインターハイに出場し、1勝。亀田監督は「この代は元々自力があってとかって言われていた代ではないので。彼らは勝っていくことを通じて学習したことがやっぱり多いです。でも、負けん気は強い連中が結構多いんで、こと勝利に対しての欲はあるので。だから、インターハイをステップアップにして、そこで満足してる選手はもちろんいないし、絶対選手権取りたいと思ってるはず」。伝統的な堅守とダイナミックな攻撃、岩井や西澤という2年生タレントも含めて力がある。初戦(10月19日)の選手権予選初戦の対戦相手は都立日野台高と早大学院高の勝者。駒大高にとって、初の夏冬連続全国大会出場へ、1本にこだわり、白星を重ねる。
(取材・文 吉田太郎)
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