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完全アウェーに燃えていたFW小川航基「美味しい試合だなと」サウジサポ帰らせた”有言実行”弾

ゲキサカ / 2024年10月11日 7時0分

FW小川航基(NECナイメヘン)

[10.10 W杯最終予選第3戦 日本 2-0 サウジアラビア ジッダ]

 まさに有言実行の2戦連発弾が、敵地での歴史的白星を決定づけた。

 日本代表FW小川航基(NECナイメヘン)は後半31分、1トップのFW上田綺世に代わって途中出場すると、同36分にMF伊東純也の右CKから強烈なヘディングシュートで追加点。相手が最後の攻勢を強めてくる時間帯に、大きく戦意を削ぐ価値あるゴールとなった。

 小川はちょうど1か月前の9月10日に行われた前節バーレーン戦(◯5-0)で、W杯最終予選初ゴールを記録。それでもチームにとっての位置付けは4-0からのダメ押し弾とあり、全く満足した様子を見せずに「言ってしまえば5点目。最終予選という大事な舞台ではあるけど、もっともっと緊迫した試合で僕の力が必要な場面がたくさん出てくると思う。もっともっと大事な場面で点を取れるように準備したい」と語っていた。

 だからこそ、この日のゴールは意味合いが大きく違った。サウジアラビアでのアウェーゲームは過去3戦全敗という鬼門で、日本代表の歴史を背負った一戦。試合会場のキング・アブドゥラー・スポーツシティ・スタジアムには56283人の大観衆が詰めかけており、完全アウェーの大一番に燃えていた。

「こういう完全アウェーの中で、こういう雰囲気の中でみんなが入場して行く時、『美味しい試合だな』と。こういうところで黙らすじゃないけど、こういう大一番でチームを助けられるのは俺だと思って入った。それが現実になって良かった」

 ありあまるモチベーションは試合前からたぎっており、「1-0で進む中で『ここは俺でしょ』と思っていた?」という質問にも「『最初から俺でしょ』って感じでした」とキッパリ。「いつチャンスが来ても『俺だろ』って気持ちでいた。口だけでは誰でも言えることなので、それを有言実行できるかどうかが選手の真価。それができて良かった」。先発奪取にも大きなアピールの一撃となった。

 実際に小川の「相手サポーターを黙らせる」という目論見どおり、ゴールが決まった直後には大半のサウジアラビアサポーターが黙るどころか、早くも帰路に着き始めて客席はガラガラ状態に。小川は「帰らせるつもりはなかったけど……(笑)」と苦笑いを浮かべつつも、「アウェーでやれる選手は数少ないと思うし、今日はいい1点だったと思う」と胸を張った。

 もっとも、ようやく辿り着いた日本代表の舞台。W杯で結果を出すという目標を果たすべく、ここで立ち止まるつもりはない。

「単発で活躍できる選手なんていくらでもいる。継続してずっと長い間しっかりと点を取り続ける、活躍できる選手が本当のいい選手だと思う。全く一喜一憂していないし、次に目が向いている。この後フライトはすぐだけどしっかりといい準備をしたい」。15日のオーストラリア戦も大一番。今度はホームの観衆を沸かせるゴールを奪うつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア最終予選特集

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