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”森保J新定石”WB→WB攻撃を仕上げた鎌田大地、鬼門ジッダで歴史的初ゴール「日本サッカーにとっても大きなこと」

ゲキサカ / 2024年10月11日 8時56分

MF鎌田大地(クリスタル・パレス)が先制ゴール

[10.10 W杯最終予選第3戦 日本 2-0 サウジアラビア ジッダ]

 過去3試合でいずれも完封負けを喫していた敵地サウジアラビア戦のゴールをこじ開けたのは、日本代表における攻撃的3バックの“新定石”となりつつある「ウイングバックからウイングバックへ」のクロス攻撃だった。

 最後に仕上げたのはウイングバックではなく、シャドー起用のMF鎌田大地(クリスタル・パレス)。敵地ジッダではこれが史上初得点。結果的には史上初勝利にも導くことになり、日本代表の歴史を変える一発となった。

「僕のゴールというよりも、初めて日本がこのスタジアムで勝てたのは自分たちにとってすごい大きなことだと思うし、日本サッカーにとってもすごい大きなこと。記念というか、そういうタイミングでゴールが取れたのは良いことかなと思う」

 日本代表は0-0で迎えた前半14分、MF南野拓実からのパスを受けた右ウイングバックのMF堂安律がファーサイドへのクロスを送り込むと、これに左ウイングバックのMF三笘薫が反応。これまではウイングバックが仕留める形が主だったが、このシーンでは三笘が中央への折り返しを選択し、エリア内に入っていたMF守田英正も頭で折り返すと、最後に鎌田が詰めた。

 日本代表は今年6月の3バック導入以降、“大外”を活かしたクロス攻撃に注力。この場面もそれが結実した形だ。ただ、この場面はウイングバック間の連係だけでなく、もともとゴール前に位置するFW上田綺世だけでもなく、ボランチの守田とシャドーの鎌田までもがゴール前に詰めるという攻撃の厚みが際立った。

 3-4-2-1の2シャドーとしては低い位置でプレーすることも好む鎌田だが、ゴール前の厚みは意識してきたことだ。「常にああいう場所にいることが大事だと思っていた。今日はゴールを決められたけど、違う試合でもああいうところには常に意識して入っている中で、こうやって結果がついてきたのは良かった」。取り組みが結実したゴールに手応えをにじませた。

 現在の日本代表において、2シャドーのレギュラー争いは“最激戦区”。この日はラ・リーガでコンディションを上げているMF久保建英、リーグ・アンで4戦連発中のMF中村敬斗がベンチに控え、試合途中からはウイングバックで先発した三笘、堂安もシャドーにポジションを移すなど、「主力か、サブか」という序列にとどまらないバリエーションがもたらされている中、鎌田の立ち位置も安泰ではない。

「いまは選手的にかなり層も厚いと思うし、誰が出てもある程度はできる。その中で出た試合でしっかり良いプレーをしないといけないという危機感を持ちながらできているのは、チームとしても個人としてもいいことだと思う。みんな割り切って自分が出たタイミングでいいプレーをすることに集中していると思うし、代表選手はチームのためにと思えている選手も多い。いい環境だと思う」。その中で大きなアピールとなったこの日の一撃。今後も出番を託された試合に全てを注ぎ、結果を出し続けていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア最終予選特集

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