「もちろん自分も最初から出たい」伊東純也、後半起用続くもW杯最終予選3戦連続アシスト
ゲキサカ / 2024年10月11日 10時50分
[10.10 W杯最終予選第3戦 日本 2-0 サウジアラビア ジッダ]
先発のMF堂安律とは異なる特長を持つ日本代表MF伊東純也(スタッド・ランス)のプレーが、難しいと予想された強豪サウジアラビアとの一戦で勝利への流れをつくった。
1-0とリードして迎えた後半、MF南野拓実との交代でピッチに立った伊東が3-4-2-1の右ウイングバックに入り、堂安はシャドーへポジションを変更。伊東は持ち前の縦への突破とそこからのクロスで好機をつくっていくと、後半36分には右CKからFW小川航基(NECナイメヘン)のヘディングシュートをお膳立てした。9月のバーレーン戦、中国戦に続く3試合連続アシストで2-0とし、日本は勝ち点3をほぼ確実にした。
「普通に真ん中を狙ってと言われていた。ファーストポストを越すボールを狙っていただけです。(谷口)彰悟くんと(町田)浩樹のところがいい入りをできたと思うので、どっちに合っても入っていたかなと思います」(伊東)
サウジアラビアは負傷した選手がピッチ外に出ており、交代もあって集中力が薄くなっていた状態。伊東の柔らかいボールが相手のほころびを突き、小川はフリーで頭を合わることができた。
ベンチスタートだった前半は「相手はサイドのところで崩していたので、自分が入ったらそこだけやられないようにしようかなと思っていた。あとは前にエネルギーかければいいかなと思っていた。相手がボールを持つ時間が長かったり、奪った後にイージーなミスで攻撃できなかったり、そういうのは多かったと思った」という。
ただ、相手にとっては、狭いスペースをパスやドリブルで打開していくタイプの堂安から一転、スピードタイプの伊東が入ってくるのだからたまらない。交代メンバーというよりもう1つのフレッシュな別のセットが登場してくるようなものだ。
しかし、伊東自身はベンチスタートで満足してはない。「もちろん自分も最初から出たいという気持ちがある。普段は90分やれているのでやれる自信もある。でも監督が後半から行ってほしいという試合前から言われていたので納得してという感じでした」。次のオーストラリア戦では先発で活躍するつもり。そんな思いを込めながら語っていた。
(取材・文 矢内由美子)
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