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3戦14発完封・日本代表の相手は「すごく嫌」、谷晃生が相手GK目線で考える日本代表の強さ

ゲキサカ / 2024年10月12日 21時36分

GK谷晃生

 開幕3連勝で北中米ワールドカップ出場にまい進する日本代表。GK谷晃生(町田)は、もし自身がいまの日本代表からゴールを守るとすればという質問に「嫌ですね(笑)」と本音を語った。

 初戦・中国戦(○7-0)、第2節・バーレーン戦(○5-0)、第3節・サウジアラビア戦(○2-0)と複数得点かつ無失点での快進撃を続けている。ピッチに立つイレブンだけではなく、ベンチも含めた全員で戦った。

 チームが守備で光ったのは前半27分だった。カウンターからピンチを作られるが、DF町田浩樹、DF板倉滉、MF遠藤航が体を投げ出して鬼気迫るブロック。GK谷はその場面を「ベンチみんなガッツポーズです。1点取るのと同じくらいの、そういう大きさがあった」と振り返った。

「前線の選手も、一人ひとりが守備もすごい。ゴール前で4、5人がスライディングしてシュートブロックするシーンは、ああいうのが本当に強いチームとやればやるほど必要になってくるもの。それがもう誰一人としてサボることなくああやって出せるのが、今の日本代表チームの強さ」

 ここまでゴールはGK鈴木彩艶が守っており、アジア最終予選で谷の出番はまだ来ていない。谷はその現状を「そういうものだと思う」と飲み込む。「競争していくべきだと思うし、僕自身も試合に出るためにチームでもやっていかなきゃいけない。2人(鈴木、大迫敬介)からはすごく刺激をもらっている」。逆に、東京五輪のときは谷がゴールを守った。この3人の切磋琢磨を「これからも続いていけばいい」と望んでいた。

 いまのチームの強さを、自身を相手GKに置き換えて表現した。「逆サイドからクロスが上がるときに逆サイドも入ってくる。ゴール前の人数も多い。両ウイングは超速い。もう、すごく嫌だと思う」。その破壊力だけでなく、強さのひとつに守備面を挙げた。「攻撃ももちろんそうだけど、やっぱり守備。両ウイングがすごくできるので。誰が出てもできる。そこがすごいのかなと思う」と胸を張った。

 4連勝を目指す日本は15日に埼玉スタジアム2002でオーストラリアと対戦する。相手の最前線に立つのは、FC町田ゼルビアでともに戦うFWミッチェル・デュークだ。代表活動に赴く際に、谷は“明日の敵”からメッセージを受け取った。「リーグ最終戦までは友達だけど、ここ(最終予選)からは敵だと言っていました」。W杯出場を懸けた舞台で、チームメイトと戦える喜びを噛み締めていた。

(取材・文 石川祐介)
●北中米W杯アジア最終予選特集

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