0-1で敗戦も、かつての練習場でPKストップなど抜群のパフォーマンス。2年生GK松田駿は失点ゼロで青森山田を勝たせ続け、兄に続く高卒プロへ
ゲキサカ / 2024年10月15日 11時6分
試合後、恩師や旧友たちと言葉をかわしていた松田は、より無失点にこだわることを誓った。「やっぱり山田に行って、『育英倒そう』っていう気持ちで今回も来て。でも、そこで勝ち切れなくて、それじゃ『何で行ったんだ』っていう風に思ってしまうので……。自分がちょっと止めただけでもチームは負けてるし、ほんとにその1点の重みっていうところで、そこで自分が止めてれば0-0で勝ち点を持って帰れたので、最後の部分でゼロにこだわるっていう部分でもっと努力して、次の試合から意識していかないといけないと思います」。目標は前橋育英時代に選手権日本一に輝き、高卒でG大阪入りした兄・DF松田陸(現千葉)同様、青森山田から直接プロ入りすることだ。
「やっぱり(兄の姿を)ずっと見てて、高卒で行けるっていう凄さだったりっていうのを目の前で見てるんで。難しいんですけど、その存在が『プロに行きたい』っていう気持ちを大きくしてくれています。(自分も高校進学時から)大学よりも、まず高校で活躍して、プロのスカウトに来てもらうっていう努力をして、目指してきました」
DF背後の対応など課題があるものの、鋭いセービングや局面を変える1本のキックに注目の185cmGK。今後のプレミアリーグも、選手権も貴重なアピールの機会になる。インターハイは矢板中央高(栃木)との3回戦でPK戦勝利の立て役者になるなど、大会優秀選手に選出された。だが、チームは準々決勝で敗戦。“常勝軍団”の守護神は全国タイトル獲得を掲げている。
「今後はまずはもっとゼロにこだわる。プレミアも勝って、優勝を狙い行って、選手権はインターハイ悔しい思いをしたんで、 自分が勝たせるっていう部分で自分もアピールして。チームを勝たせて、スカウトとかをもらって、いいところに行きたいと思います」。無失点と青森山田が勝つことにこだわり、自身の価値を高める。
後半19分、前橋育英のPKを青森山田GK松田駿がスーパーセーブ
(取材・文 吉田太郎)
●高円宮杯プレミアリーグ2024特集●第103回全国高校サッカー選手権特集
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