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中村敬斗の活躍に目を細める伊東純也「久しぶりにあんなドリブルで抜いてる敬斗を見た」

ゲキサカ / 2024年10月16日 0時25分

MF伊東純也

[10.15 W杯最終予選 日本 1-1 オーストラリア 埼玉]

 日本代表の勝ち点1奪取に、MF伊東純也は「最低限の結果」と語った。それでも同点ゴールを決めたMF中村敬斗の活躍には目を細める。「今日あいつ(動きが)キレてたと思うしよかった。久しぶりにあんなドリブルで抜いている敬斗を見た」とスタッド・ランスのチームメイトを称えた。

 ベンチスタートの伊東は後半17分から出場。0-1で追いかける展開のなか、右WBとして攻撃に勢いを与えた。同41分には持ち味の突破力を発揮。自陣近くの右サイドから3人をかわしながら左サイドに流れていく。「ゴールまでは無理だけど、何枚か剥がして前に持っていこうと」。左サイドで待つ中村との連係で深い位置まで運んだが、「敬斗のパスがDFに近くて、ちょっと焦っちゃいました」と振り返った。

 後半31分、中村が個人技からオウンゴールを誘発する様子を、逆サイドから見守った。「あいつは後半から出ても自分の力を出す能力がある。そういうドリブルの部分は、今日は本当によかったと思う」。身体能力の高いフランス・リーグアンではなかなか披露できない中村の真価を、伊東が知らしめるように褒め称えていた。

 自身の出来は「不完全燃焼」とまとめる。先制されたことで、オーストラリアはリードを守る体勢に入った。「相手が勝っている状態だったので、落ち着いて後ろで回したり、リスクを冒さず枚数を残して守っていた。0-1になると難しい展開になる。チャンスを作るのは0-0や勝っているときより難しい」。アジア最終予選の連勝が止まったなかでも、冷静に課題を見出した。

「チャンスは多く作れていたので、点が入ればいいなと思っていた。なんとか追いつけたのでよかったけど、あの時間帯で失点して残り30分とかになると、相手も集中するし、難しい展開になる」。そう語る伊藤は悲観的になりすぎない。次の試合に向け、すでに気持ちを整えていた。

(取材・文 石川祐介)
●北中米W杯アジア最終予選特集

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