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「体感したことないようなところ」だったA代表帰りの柏DF関根大輝が攻守で見せた躍動

ゲキサカ / 2024年10月20日 9時30分

プロ1年目で26試合に出場している柏DF関根大輝

[10.19 J1第34節 柏 1-1 町田 三協F柏]

 わずか8か月前のことだ。「今年はパリ五輪があるので、そこを目指す上でも、Jリーグの高いレベルでコンスタントにプレーできたらより近づくと思います」。そう語っていた22歳が、7月にパリ五輪出場という目標をかなえ、10月には日本代表に選出されたーー。

 2月に行われたちばぎんカップで、柏レイソルの右SBの先発に抜擢されたDF関根大輝は、翌週のJ1開幕戦でもスタメンを射止める。Jリーグでの活躍が認められてU-23日本代表に招集されると、見事パリ五輪のメンバー入り。レギュラーとして世界を舞台に戦った。パリから2か月、10月5日の横浜FM戦の直後に追加招集を受けた関根は日本代表に初選出された。

「自分が今まで体感したことないようなところでプレーできた」。10日のアウェーのサウジアラビア戦、15日のホームのオーストラリア戦ではともにメンバー外となったが、関根は充実した表情を見せた。

 プレーからも自信は垣間見えた。柏は3試合連続無失点と守備陣が落ち着いてプレーできていることに加え、この日は攻撃面でも光った。「セキ(関根)がやりたいようにやらしてあげる意識はしてます」というMF小屋松知哉との縦の関係は良好に見える。「前半、あまりいい形でボールを持ってなかったですし、変に行ってバランスを崩すのはあんまりしたくなかった」と関根は言うが、後半は小屋松、細谷と右サイドから仕掛けた。

 守っても「日本トップレベルのドリブラー」(関根)である町田のMF相馬勇紀に対応。攻守で躍動し、JリーグHPによる走行距離ではチームナンバーワンの10.844kmを走破した。

 残留争いを戦う柏にとって勝ち点1は小さく成果だが、他会場では同勝ち点で並んでいた15位湘南と17位京都が揃って勝利。勝ち点39の柏は順位を17位に落とした。さらに、18位磐田も勝ち点3を積み上げたため(勝ち点35)、柏と降格圏との勝ち点差は「4」に縮まった。今節で18位鳥栖のJ2降格が決まったが、17位札幌も勝利し(勝ち点32)、優勝争いだけでなく残留争いも熾烈を極めている。

「こうやって今日みたいにハードワークすれば必ず勝ちは取れると思います。チームとしても多くチャンスが作れているし、守備でもみんなが体を張って守れているので、そういう部分は継続して、追加点を取るところを今のチームの課題として、そういう部分をレッズ戦でしっかり出して勝ち点3をとりたい」

 柏の次戦は23日、勝ち点39で並ぶ16位浦和のホームで行われる。

(取材・文 奥山典幸)
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