西目の大黒柱・CB堀田昊生主将が読みと対応力、強さを活かして無失点勝利。決勝も勝って元主将の兄を超える
ゲキサカ / 2024年10月20日 22時34分
[10.19 選手権秋田県予選準決勝 西目高 1-0 大曲工高 ソユスタ]
選手権出場を果たし、兄を超える。CB堀田昊生主将(3年=にかほ市立仁賀保中出身)は、今夏のインターハイに出場した西目高の大黒柱。この日は大曲工高にサイドを突破されるシーンがあったが、堀田はラストパスを落ち着いてインターセプトし、抜け出してきたドリブラーの前にも立ちはだかっていた。
今大会無失点を継続したが、相手の右FW高橋舜平(3年)にチャンスを作らせてしまっていたことを反省。そのストロングポイントを封じ込み、相手の士気を下げられなかったことを悔しがる。
元々ボランチでビルドアップに自信を持っているが、守備面は相棒のCB吉田碧(3年)に「全然、かなわない」と自己分析。それでも、的確な読みと相手によって変える守備対応、そして「当たり負けはしないです」という強さでゴールを守り、存在感を放っている。
この日もその強みを発揮し、無失点勝利に貢献。「いつも(速さなど)身体能力でカバーできない分、周り見て、どこに来るのか可能性あるとこを考えていつもプレーしているので、そこは良い方に出たかなと思います」と微笑んだ。
兄のMF堀田真央(現八戸学院大)は西目1年時の2018年インターハイに出場し、主将を務めた3年時の2020年度選手権予選準々決勝で秋田商高の6連覇を阻止。だが、準決勝で秋田工高に競り負けて選手権には届かなかった。堀田はこの選手権で兄を一つ超える意気込みだ。「兄貴、1年生から出てインターハイ行っているんで、オレらも(今年のインターハイに)行って。オレが選手権行けば成績的には、もうオレの勝ちなんで」と力を込めた。
厳しい言葉でチームを引き締めてきた主将は、よりプラスの声がけで盛り上げていく考えだ。大学サッカーでも兄超えに挑戦するDFは、「調子とか関係なしで勝てるような。守備も安定していければ」。まずは眼の前の決勝で勝ち切ることに集中。西目を2012年以来の選手権に導き、兄を超える。
(取材・文 吉田太郎)
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