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武南にPK戦で涙も、狭山ヶ丘は3年生を中心に「エモーショナルフットボール」を表現:埼玉

ゲキサカ / 2024年10月23日 1時36分

狭山ヶ丘高はMF草野大和主将らが良く走り、「エモーショナルフットボール」を表現

[10.20 選手権埼玉県予選2回戦 武南高 0-0(PK4-2)狭山ヶ丘高 細田学園第2G]

 観衆の心を打つような戦い。「『エモーショナルフットボール』って掲げてるんで。やっぱり情動的にというか、熱くなるゲームっていうのを信条としてやってるんで、そういう意味では多少なりともメンバー外のやつらにも伝わったかなと思います」。狭山ヶ丘高の西澤正仁監督は、延長戦を含めた100分間、PK戦まで「エモーショナルフットボール」を表現した選手たちの奮闘を称えていた。

 前半から西澤監督の「ダブルチーム!」「離れるな!」という声。ドリブルから裏取りのパスを狙う武南高対策を徹底し、相手の良さを十分には出させなかった。相手ボールホルダーに2人が付いてドリブルコースにフタをし、ラストパスにも身体を張って対応。それでも、武南はシュートまで持ち込んできていたが、狭山ヶ丘は3年生守護神が躍動した。

 GK小島悠希が前半9分のPKセーブをはじめ、ファインセーブを連発。抜け出してきた相手のシュートを身体に当て、また指先に触れて枠外へ弾くようなシーンもあった。西澤監督は「(小島は)去年なんて、ほんとにサブにも入れないGKだったんで、よく本当にこの半年ぐらいで伸びましたね」。当初は懸念もあったという中、努力で克服。この日は幾度もチームを救い、応援席からの「小島コール」を受け続けていた。

 狭山ヶ丘はボールを握られ、走らされたことで体力的にも厳しい戦い。それでも、指揮官の「引っ掛けて出ていくぞ」の言葉に選手たちは呼応していた。後半、延長戦とボールを奪うと、MF草野大和主将(3年)らがロングスプリント。ピッチサイドのチームメートの声を力に100分間を走り抜いた。

 試合中の怪我や足を攣らせたことによる交代もあり、カウンター攻撃のクオリティを上げられなかったが、西澤監督は「そこの狙いをちゃんとやろうっていう部分は見れた」と評価。そして、昨年、ほとんど公式戦を経験していなかった世代が「最後、選手権っていうのに対して、よくここまで気持ち持ってきてチームをまとめてくれた」と感謝していた。

 名門・武南相手に健闘したものの、PK戦で惜敗。だが、185cmの大型CB平田葵一やMF高木玲、MF浅見來輝、MF加園拓斗の先発2年生4人と交代出場した4人の2年生が残る。西澤監督は「見てる人が何かワクワクするような、そんなチームを頑張って作ります」。今回は昨年度、一昨年度の8強には届かなかったが、ピッチ内外で3年生とともに戦った1、2年生が、先輩たちの分も来年に飛躍を遂げる。
GK小島悠希はファインセーブを連発した球際で懸命なバトルMF高木玲ら2年生は来年、先輩たちの分まで上へ
(取材・文 吉田太郎)

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