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[MOM997]城西大FW佐藤遼(3年)_モットーは「シュートを打たなきゃ始まらない」崖っぷちから奇跡の残留なるか

ゲキサカ / 2024年10月23日 18時54分

佐藤遼の先制点などで城西大が勝利した

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.20 関東大学L2部第18節 立教大0-2城西大 立教大学富士見総合グラウンド]

 負ければ“降格王手”という崖っぷちにいた城西大だが、チームの雰囲気は悪くなかったという。「入りのところからセカンドボールだったりはしっかり回収できていたし、チームの雰囲気が一つになっていた。今日は勝つべくして勝ったなという感じです」。FW佐藤遼(3年=仙台育英高)は納得顔で試合を振り返った。

「先制点を取れば勝てるんです」。佐藤がそう話したように、先制点は城西大が奪っていた。前半41分、佐藤のポストプレーから右サイドに展開すると、MF川崎涼介(4年=埼玉栄高)のクロスに佐藤がダイビングヘッドで飛び込む。「自分の持つタイミングじゃなかったけど、クロッサーとタイミングが合って、上手く中に入れた。とにかく触ろう触ろうの気持ちでした」。無我夢中に奪ったゴールでチームを流れに乗せた。

「大学に来てチームの一員という重みをすごく分かりましたし、自分としては最終的にプロで活躍しなきゃいけないと思ってるので、そういった点で個人的な考え方はこの3年間でしっかりと考えてこれたと思います。4年間でしっかりとプロでの活躍に繋げていければいいかなと思っています」

 大学でも持ち味を消さない成長をみせている。仙台育英高時代から東北屈指の点取り屋として全国区で活躍した佐藤だが、「シュートを打たなきゃ始まらない」と強いこだわりを持ち続けている。今季も出場17試合で放ったシュート数44はリーグ最多。「質のところは求めたいけど、やっぱりシュートを打たなきゃ始まらない。7得点というより、シュート数の方が自分的には評価があります」。ストライカーとしての矜持がそこにはある。

 そしてあくまでも卒業後のプロでの活躍をイメージしている。高校時代にともに主力としてプレーしたMF島野怜(明治大3年)は、大学屈指のプレーヤーに成長。Jクラブの争奪戦が予想されている。佐藤もそんな島野を意識しながらも、「大学で張り合えるような仲になりたいわけじゃない」とピシャリ。「長い目で見て、将来プロでしっかりとお互いにやっていけるような、そういう関係に自分的にはしたい」と言葉に力を込めた。

 1年生から試合に出場したいと狙いを持って進学した大学で結果を残してきた佐藤。2年時の昨年は3部リーグでFW塩貝健人(慶應義塾大→蘭1部NEC)と得点ランキングを争い、2位の12得点を記録した。「スーパーな選手でしたけど、正直スピードだったりは自分と似たものがあったと思う。いい基準になった。彼がオランダに行けるんだったら、自分もある程度行けるんじゃないかなと思っています」。

「大学に入っていろんなプロ内定選手とやってきたけど、個人としてはやれない部分はなかった。そういった点ではすごい自信がある。みんなどうしてもプロになることが完成形になってしまうと思うけど、そこをゴールにせずに、プロになってしっかり活躍して、お金を稼がなきゃいけないというところは絶対にブラさないようにやっていきたいなと思います」

 3部リーグを戦った昨年もただ一人、U-20関東選抜に選ばれた実力を持つ佐藤だが、やはり最終学年をどのカテゴリで過ごすか。関東選抜入りやプロスカウトの目の届きやすさを考えても、2部リーグ残留は将来に大きくかかわってくるはずだ。残り4試合となったリーグ戦でプレーオフラインの10位・山梨学院大との勝ち点差は5と状況は厳しいが、点取り屋の積極性が最後に奇跡を呼び込むことを期待したい。

(取材・文 児玉幸洋)
●第98回関東大学リーグ特集

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