連敗脱出にまずは安堵の浦和DF大畑歩夢「サポーターの“ありがとう”の言葉を刺さる思いで受け取った」
ゲキサカ / 2024年10月24日 5時5分
[10.23 J1第25節延期分 浦和 1-0 柏 埼玉]
左サイドで奮闘した。守っては1対1で体を張り、転んでもすかさず起き上がって再びボールを奪いに行った。攻撃面では高い位置を取っては鋭いクロスを供給。浦和レッズDF大畑歩夢は得点に絡むことこそなかったものの、久々に存在感を発揮した。
勝ち点で並ぶ残留争いのライバル、柏に対して1-0の劇的勝利。大畑は「今日は勝ち点6の試合だったと思う。勝つか負けるかで大きく状況が変わっていた。本当に勝てて良かった」と高揚感たっぷりな口調で振り返った。
19日の東京V戦。浦和は攻守ともバラバラ、集中力に欠けるプレーを続発させてセットプレーからの2失点でリーグ戦4連敗を喫した。そして、残留争いに両足をつっこんだ。試合数が異なるとはいえ、降格ライン18位の磐田と勝ち点差4の15位。試合後はゴール裏のサポーターとキャプテン西川周作、原口元気が約10分間の話し合いを持った。
それから中3日。チームはこの間に関根貴大や原口が音頭を取って選手だけのミーティングを敢行し、何人もの選手が思いを語り合った。このとき、チーム全体で確認したのは「気持ち」だ。
大畑は「気持ちのところが足りていなかったと思う。サポーターの方々からは“気持ちが出ていない”う声もあったので、勝つ姿勢をもっと出していかなければならない、と思った」と心構えを持ち、「基本的な走る、戦うというところをベースにしてやった。全員が前面に気持ちを出して戦うことができた」と言った。
試合ではU-23日本代表でパリ五輪をともに戦った柏DF関根大輝とのマッチアップ、FW細谷真大との駆け引きもあった。パリ五輪後、細谷は9月に、関根は10月に日本代表入り。“負けたくない”という思いが強かったのは間違いないだろう。
1-0のシャットアウト勝利で試合を終え、久々の笑顔でゴール裏のサポーターのところへ行くと、今回はねぎらいの言葉がが聞こえてきた。「試合が終わった後の“ありがとう”という言葉を、本当に刺さる思いで受け取った。ただ、残留争いという形に入っていると思うので、そこは目をそらさず、しっかりとやらないといけない」。次の横浜FM戦への勝利に照準を合わせた。
(取材・文 矢内由美子)
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