次戦相手と“呉越同舟”前日練習にU-16日本代表・廣山望監督苦笑い…イレギュラー対応も「ちゃんと勝つ」
ゲキサカ / 2024年10月25日 16時22分
AFC U17アジアカップ予選に出場しているU-16日本代表は24日、第1戦と第2戦の“中1日”のトレーニングをカタール・ドーハ市内で実施した。
「そんなことあるかよ、と」
この日のトレーニングでU-16日本代表を率いる廣山望監督を苦笑させたのは、隣のグラウンドで次の対戦相手であるU-16モンゴル代表が練習していたこと。まさかの呉越同舟トレーニングである。
「前日に対戦国が隣で練習をしていることもなかなかない」と廣山監督は笑いつつ、そうしたイレギュラーへの対応もまたアジア予選を戦うということだと割り切って練習に臨んでいた。
今大会は参加を辞退する国が出たため、勝ち抜けのレギュレーションが複雑化してしまっている(3チームのグループ、4チームのグループ、5チームのグループが混在している状態)。2位になった場合は得失点差での比較になる可能性が高いため、「点差をつけて勝つ」ことも大きな目標となる。
その点で言うと、モンゴルは第1戦で開催国のカタールを相手に、粘り強く連帯した守備で対抗し、0-2と善戦している。その疲労は残ってそうだが、簡単なゲームにならない可能性もある。
「中国遠征でベトナムに負けたときは、相手が試合後に監督を胴上げしていた。(U-19代表が)キルギスと引き分けた映像も見せて、向こうがぶっ倒れるまで戦って、観客と喜んでいる姿も見せました。ネパールも日本相手に点を取ったら、あれだけ大喜びしている。そういう姿に選手たちも感じるものはあったと思います」(廣山監督)
アジアの中で「日本サッカー」の地位が大きく向上し、「日本を倒すこと、日本から点を取ること」の価値も著しく高まった。
特別なモチベーションを持って向かってくる相手に対し、隙を見せずに戦いつつ、技術的な質でも凌駕していく必要がある。そうでなければ、勝ち抜けない。予選の難しさを若い選手たちがあらためて実感する場にもなっている。
メンバーを大きく入れ替えて臨むことになる中1日のモンゴル戦。2失点を喫したネパール戦の反省も踏まえつつ、「チャントサッカーをしてちゃんと勝つ」(廣山監督)。
(取材・文 川端暁彦)
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