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いまだ未決定のなでしこJキャプテン…候補の一人・南萌華が語る熊谷紗希との違い「たぶん自分ではない」

ゲキサカ / 2024年10月25日 18時42分

DF南萌華

 なでしこジャパンのキャプテンが決まっていない状況で試合前日を迎えた。佐々木則夫監督代行はスタジアムへの移動中に決めたと明言したが、本人との交渉は25日夜になるという。練習を終えたDF南萌華(ローマ)は「たぶん自分ではないんじゃないかな」と笑顔で否定していた。

 2017年からなでしこジャパンのキャプテンはDF熊谷紗希が務めてきた。今回も熊谷がキャプテンマークを巻くかもしれないが、佐々木監督代行はヒントとして「期待を込めてという部分」と言及。今回の体制で熊谷以外にキャプテンを託す可能性が浮上した。

 南はU-20女子日本代表ではキャプテンとして2018年U-20ワールドカップ制覇を経験。新たなキャプテンに就く可能性も低くはないが、当の本人はその可能性を低く見積もっていた。「過去にキャプテンもやっているけど、自分は引っ張るより全体を見てバランスを取るタイプ。ノリさんが誰にするかわからないけど、紗希さんとは違うタイプなので」(南)。すべては明日にならなければわからないが、それ以上に南はクラブでともに過ごす熊谷との違いを強調した。

「自分は(熊谷のように)なれない人だと単純に思っている。自分はどちらかというとネガティブで、こうすればよかったとマイナス面が多い。紗希さんは自分以外の選手にももうちょっとこうできたよねと、自己肯定感が高い系で、自分とは本当に真逆だなという感じ。海外の選手たちとのコミュニケーションの取り方もそう。いろんなところを見ていても、紗希さんは他の人がなれるような存在ではない」

 南は2022年夏からローマに移籍。セリエA初優勝、翌年の連覇に貢献して年間ベストイレブンを2年連続で受賞した。熊谷とは違うが、自分らしく戦ってきた自負もある。「ローマでやっているときは、他の選手を気にせず自分がどうできたかという捉え方をする」。自らに矢印を向けることで「自分がどうできたかというところを修正し、成長を少しずつ感じて頑張れているかなと」実感を得られるという。

 世代的にも中堅となった今、若手世代とも積極的にコミュニケーション。部屋でアプリゲーム「荒野行動」をともにプレーしたという情報も挙がっていた。暫定的ではあるが、今のチームを「本当に雰囲気良くできているのかなと思う」と笑顔。「明日は全員で楽しんで勝ちたい」と意気込みを口にしていた。

(取材・文 石川祐介)

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