U-16日本代表FW川端彪英(神戸U-18)が“焦り”払拭する2発!! エース負傷で追加招集「恥じないプレーはしようと」
ゲキサカ / 2024年10月26日 9時19分
[10.25 U17アジア杯予選第2節 日本 7-0 モンゴル ドーハ]
AFC U17アジアカップ予選第2戦、U-16日本代表はU-16モンゴル代表から大量7ゴールを奪って圧勝。2連勝でカタールとの最終戦へ進むこととなった。
そんな試合の口火を切ったのはFW川端彪英(神戸U-18)だった。序盤から積極的に中盤へ顔を出して起点を作ると、前半10分にスローインからFW葛西夢吹(湘南U-18)が相手DFと競ってこぼれてきたボールを「ゴール見えたんで、打ったろ!」と思い切ってミドルシュート。これが相手GKを破ってゴールネットを揺らし、貴重な先制ゴールとなった。
「正直入ると思わなかった(笑)。ど真ん中だったんですけど、DFで隠れたのか入った」(川端)
さらに後半開始早々の2分にも2点目のゴールを突き刺す。左サイドのDF山中優輝(横浜FMユース)が上げたクロスが相手DFがクリアし損なったところを逃さず、右足シュート。これが再びゴールネットを揺さぶった。
「2点目も、『なんか来るなあ』と(笑)。『ここで待ってたら、こぼれが来るな』と思って待っていたら、来た」(川端)
必ずしも簡単なシュートではなかったが、しっかり枠を捉える弾道で、試合の流れを決定付ける3点目のゴールを流し込んでみせた。
U-16ネパール代表との第1戦は途中出場。他のFWが次々にゴールを奪う中で、焦る心も「めっちゃあった」と言うように、やや空回り気味。シュートもうまく当たらず、ノーゴールに終わってしまった。
その反省も踏まえて臨んだ第2戦は「FWなので、点を取るのは大切なんですけど」と前置きしつつ、こう語る。
「自分がやる仕事はもっと落ち着かせるというか、展開して、運んで、アシストとかにも絡んでいくのが自分の良さ。点取ることだけを意識し過ぎないようにしていた」(川端)
仲間たちにも相談し、MF野口蓮斗(広島ユース)からは「もっとシンプルに、はたいてほしい」というアドバイスも受けてそれを実践。MFに近い仕事もできるFWとして、攻撃の起点になるプレーを含めてチームのためにプレーしたことで余裕も生まれ、今度はチャンスで決め切ることにも繋がった。
川端は今大会、チームの得点源として結果を残してきたFW吉田湊海(鹿島ユース)が負傷したことによる追加招集だった。「正直、(吉田の)代わりになれるとは思っていないんで」とエースをリスペクトしつつ、「吉田湊海の代わりに恥じないプレーはしようと思っていた」と言う。
背負った10番については「吉田の番号なので、『俺でいいんかな?』というのはあった」と笑いつつ、「試合が始まれば気にならなかった」とも言う。
1点取って楽になったと語る川端は、カタールとの最終戦に向けて「次は2勝同士の試合、気を緩めたら負けると思っている」と勝って兜の緒を締め直しつつ、さらなる活躍を誓っていた。
(取材・文 川端暁彦)
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