境が米子東に3発完封勝利でベスト4進出!! 準決勝で鳥取城北にリベンジ狙う:鳥取
ゲキサカ / 2024年10月26日 18時22分
[10.26 高校選手権鳥取県予選準々決勝 境高 3-0 米子東高 ヤマタスポーツパーク球技場]
第103回全国高校サッカー選手権鳥取県予選準々決勝が10月26日に行われ、ヤマタスポーツパーク球技場の第2試合では境高が米子東高を3-0で下し、27日の準決勝進出を決めた。
立ち上がりからボール支配率で上回る境が圧力をかけ、FW相見蓮(3年)のスペースへの動き出しなどでチャンスを作ろうとするが、米子東の守備陣も体を張った守りで対応し、決定機を作らせない。米子東は攻め込む回数は少なかったものの、敵陣深くでスローインを得た際はDF森大樹(1年)がゴール前まで投げ入れ、得点をうかがった。
小椋研監督が「緊張もあったかもしれないが、引き気味に(試合に)入ってしまい、前半はこう着した」と振り返った境は主導権を握りながらも、ラストパスの精度の低さなどで決定機を作れず。米子東もシュート1本に終わって両チームとも決め手を欠き、スコアレスで前半を終えた。
だが後半立ち上がりの4分(40分ハーフ)、境が均衡を破る。DF角真杜(2年)が左サイドからセンタリングを送ると、「(FW黒岩)賢斗(3年)と目が合って、ニアサイドに走ってくれて相手がついていったので、フリーになった」という相見がヘッドで合わせてネットを揺らした。
先制点で勢いづいた境は7分にも、DF松本椿(3年)が右からのセンタリング。飛び込んだMF山本寿希(3年)がヘッドでたたき込み、すぐさまリードを広げて優位に立った。
米子東はカウンターに活路を見いだそうとするものの、境の素早い寄せの前に良い形を作れない。セカンドボールも素早く回収して攻め続ける境は24分、ゴール前のスペースに抜け出したMF武下尚眞(3年)がフィニッシュに持ち込む。シュートは米子東GK信木仁(3年)に防がれたものの、こぼれ球を押し込んで3点目。後半は米子東にシュートを打たせなかった境が、3-0の勝利を収めて準決勝に駒を進めた。
米子東は、山根伸監督が「前半は狙っていたとおりの形になりましたが、後半立ち上がりに失点して、さらに2失点目が早かった」と語ったとおり、立て続けの失点でリードを広げられて苦しい展開に。準々決勝で敗れたインターハイ(全国高校総体)予選の雪辱を期していたが、同じベスト8で敗退となった。
鳥取は新人戦が選手権予選後の11月に行われるため、すぐに新チームがスタートする。山根監督は「3年生が引っ張ってくれて、持っている力は出せた。これを見た1・2年生が頑張ってくれると思う」と下級生の奮起に期待を寄せていた。
境は昨年度に続く準決勝進出で、27日の準決勝では鳥取城北高と対戦する。昨年度の準決勝と同じ顔合わせで、そのときは0-1で敗戦。インターハイ予選も準決勝で対戦して1-0で勝ったものの、選手権予選の悔しさは選手権予選でしか晴らせない。
昨年度はチーム内でインフルエンザが蔓延し、欠場者も多くいた中で競り負けたが、小椋監督は「今年は万全の状態で臨めるようにして、思い切り戦わせたい」ときっぱり。会場も昨年と同じヤマタスポーツパーク球技場で、これ以上ないリベンジの舞台に向けて決意を新たにしていた。
(取材・文 石倉利英)
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