[MOM4867]境MF山本寿希(3年)_何度も思い出した1年前のシュートミス…同じ会場で同じ相手と対戦するリベンジの舞台へ
ゲキサカ / 2024年10月26日 22時7分
[10.26 高校選手権鳥取県予選準々決勝 境高 3-0 米子東高 ヤマタスポーツパーク球技場]
後半立ち上がりの4分(40分ハーフ)にFW相見蓮(3年)が先制点を奪った境高は、すぐさま7分に追加点を奪った。DF松本椿(3年)のセンタリングを、MF山本寿希(3年)がヘッドで合わせて2点目。「来るな、と思って走っていったらピッタリ上げてくれたので、当てるだけだった」と感謝する一撃でリードを広げた。
序盤から主導権を握りながらも得点を奪えず、0-0で前半を終えていた。「前半はパスをゆっくり回し過ぎていたので、もっと勢いを持って前に攻撃しようと話していた」と振り返るハーフタイムの修正を経て、後半立ち上がりに狙いどおりに2得点。24分にもMF武下直眞(3年)が決めた境は、3-0の完封勝利で準決勝進出を決めた。
この日の会場であるヤマタスポーツパーク球技場には、苦い思い出がある。1年前の選手権予選準決勝で鳥取城北高と対戦した境は、前半に失点して0-1で後半へ。後半開始から交代出場した山本は19分、左からのセンタリングに合わせて走り込み、ファーサイドでフリーとなったが、右足ボレーが当たり損ねてゴール右に外れた。
センタリングが上がったときは、利き足の左足で合わせようと思っていた。だが「自分の前にいた相手が跳んだときにボールが隠れて、見えなくなったんです。その後すぐにボールが来たので、とっさに右足で合わせてしまった」というシュートを決められず、悔しさのあまり天を仰いで絶叫。その後も得点できなかった境は0-1で敗れ、決勝進出を逃した。
27日の準決勝の相手は、その鳥取城北で、会場も同じヤマタスポーツパーク球技場。今年度のインターハイ(全国高校総体)予選でも準決勝で対戦して1-0で勝っているが、県リーグでは2敗している難敵に「難しい試合になると思いますが、しっかり前にボールを運んで、ゴールを決めて勝ちたい」と意気込む。
「何度も思い出して、映像も見返した」という1年前のシュートミス。同じ相手、同じ会場、リベンジの舞台は整った。その先に、決勝で米子北高に2-3で競り負けたインターハイ予選のリベンジも見据える背番号7は、「自分がリズムを作って攻撃していきたい」と決意を新たにしていた。
(取材・文 石倉利英)
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