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[MOM4874]丸岡GK松永幸知(2年)_サイズを補うための努力も続けた173cmの守護神…抜群の身体能力を生かして最少失点に抑える

ゲキサカ / 2024年10月29日 9時50分

丸岡高GK松永幸知

[10.27 選手権福井県予選準決勝 丸岡高 2-1 啓新高 テクノポート福井スタジアム]

 打倒・丸岡高を狙う啓新高がロングボールとクロスを増やしてくると試合前から想定していた。鍵となるのはGKのクロスボール対応。この一週間、小阪康弘監督が練習でクロスのキッカーを務め、様々な位置から浮き球を入れることで、守護神GK松永幸知(2年)の守備範囲を広げてきたという。「先生が蹴ってくれたクロスボールでずっと練習してきたので、今週でハイボールに対する自信が付きました」(松永)。

 試合後、松永は「クロスボールを触っただけとか、ちゃんと弾けていなかった場面が多かった。自分的には良いプレーではなかったというか、完璧なプレーではなかった」と反省を口にしたが、試合序盤から積極的にクロスボールにチャレンジ。こぼれ球を押し込まれ1失点したが、自身の強みとして挙げる1対1の対応での失点を回避するなど勝利への貢献度は高かった。

 身長は173cmとGKの中でもひと際小さい。それでも「アイツが182、3㎝あれば代表に入っていたと思う。身体能力が抜群」(小阪監督)という持ち味を生かしたシュートストップは魅力十分。俊足を生かしたDFライン裏への反応も光る。また、「わざとシュートコースを片方空けて打たせている。駆け引きが好きで、こっちに打ってくるかなと頭を使いながらプレーしています」と笑みを浮かべる通り、駆け引きに優れており、後半20分に迎えた1対1のピンチも上手くしのぎ切った。

 今年に入ってからサイズを補うための努力も続けてきた。2月に広島県で行われたフェスティバルで京都橘高と対戦したセットプレーで長身選手に囲まれた場面があった。このままではいけないと感じ、これまで苦手にしてきたクロスボールへの対応を伸ばすため、ジャンプ力を強化。さまざまな動画を視聴し、自主練で階段を使ったトレーニングに励むなどコツコツ努力してきた。そうした甲斐あって、最近は少しずつハイボールにチャレンジできるようになってきたという。

 GKをやり始めたのは小学6年生から。最初は元々やっていた攻撃的なポジションとの兼任だったが、中学生になったタイミングで、やっていて楽しかったのでGKを選んだという。「点を取って一緒に喜べないのは残念ですが、ゼロで抑えるというか、守り切った時の喜びが大きい。そこが自分のモチベーションになっている」。

 準決勝のようにハイボールは多くならないかもしれないが、決勝でも苦しい試合展開になると予想される。再び松永が勝敗の鍵を握るのは間違いない。「完璧はありえないと思うのですが、できる限りミスをなくして3年生を少しでも助けたいです」と話す守護神の思い切りの良いプレーに注目だ。

(取材・文 森田将義)

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