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[MOM4877]旭川実MF柿崎陽太(2年)_判断力に長けた156cmボランチが奮闘。勝負を決定づける左足ミドルも

ゲキサカ / 2024年10月29日 14時21分

後半40+3分、旭川実高MF柿崎陽太(2年=SSSジュニアユース出身)が左足シュートを決めて3-1

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.27 選手権北海道予選準決勝 旭川実 3-1 北海高 札幌サッカーアミューズメントパーク]

 後半40+3分にドリブルで仕掛け、勝負の行方を決定づける3点目。相手GKがバウンドに合わせ切れなかったことは確かだが、旭川実高にとって大きな、大きな1点だった。得点者のMF柿崎陽太(2年=SSSジュニアユース)について、富居徹雄監督(2024年U-17日本高校選抜監督)は「(彼は)こんなこともできるんだと、思っていないようなプレーが出てくる」と評価。身長156cmの小さなボランチはこの場面でも周囲のイメージを超えてくるような一撃を決め、決勝進出に貢献した。

 このシーンについて、柿崎は「ちょっとディフェンスと自分の距離が空いたかなと思ったんで、ちょっと狭かったですけど、思い切って振り抜きました」と振り返る。1点リードで守備に重きを置いていた時間帯。敵陣での回収に成功したが、攻撃に掛けられる人数は少なかった。

 当初、MF高杉龍乃介(3年)からパスを受けた柿崎はワンツーも考えたというが、「相手が下がったんで、行けるかなと思って打ちました。前に人数もあんま多くなかったんで。打ち切ってコーナー取れたらそれでもいい」と思い切り良く左足を一閃。ゴール右隅へ向かって飛んだボールはGKの手前でバウンドし、そのままネットへ吸い込まれた。

 決断して放ったミドルシュートが最高の形に。その柿崎は普段から「相手より予測速くして動けば、全然デカい相手にも勝てると思う。自分、身体小っちゃいんで、そんな競り合いとかも強くないですけど、セカンドをちょっとでも予測して、相手より早く動き出したり、そういう細かい部分で貢献できるように」と意識してプレーしているという。

 大会3連覇中の北海高の強度は高く、幾度か奪い切れずに前進させてしまっていたが、後半は連動して回収する回数を増加。元々アタッカーで判断力、アイディアを強みとする柿崎はキープ力を活かした組み立てに加え、ハイサイドへ飛び出してクロスを上げ切るなど奮闘した。

 目標の選手は「イニエスタ選手です。身長もそこまでデカくないと思うんですけど、ボールも失わないし、周りも凄い見えてて参考にしています」。自分よりも大柄な選手たちに挑戦する2年生MFは、決勝へ向けて「次回も取れたら取りたいですけれど、点にこだわり過ぎず、自分のやれることをしっかりやって優勝したいです」。自分の役割を全うし、6年ぶりの選手権出場権を勝ち取る。
逆転勝利に貢献した
(取材・文 吉田太郎)

●第103回全国高校サッカー選手権特集

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