昇格決定試合で“報復レッド”…清水FW北川航也は「選手等に対する暴行」で今季残り試合の出場停止が決定

FW北川航也

　Jリーグは29日、清水エスパルスのFW北川航也に対して3試合の出場停止と15万円の罰金処分を決定した。今季のJ2残り2試合は出場停止となるものの、シーズン終了時に残った出場停止試合数が1試合の場合は翌シーズンに繰り越さない規定のため、残存分は来季に影響せず消滅する。

　北川はJ1昇格が決まった27日のJ2第35節・栃木SC戦でMF森俊貴からファウルを受けると、報復気味に森の右肩を蹴ってレッドカードを受けていた。Jリーグ規律委員会は「ファウルを受け両選手ともに倒れている状態で、相手競技者の右肩に対して左足で過剰な力を用いて蹴った行為は、『選手等に対する暴行(肘打ち、パンチ、蹴り、噛みつき、唾を吐きかける又は殴打する等)』に相当する」と判断し、処分を決定した。

　なお同節のレノファ山口FC対ヴァンフォーレ甲府でも、MF林田滉也がスライディング後に相手選手を蹴るような足の動きを行ってレッドカードを受けた。この事象を巡ってはファンの間で接触の有無や強度などから一発退場の判定を疑問視する意見も出る中、Jリーグ規律委員会は「スライディングをしボールにプレーした後、相手競技者が起き上がったところを足裏で顔を蹴った行為は、『選手等に対する反スポーツ的な行為』に該当する」と判断。重罰処分には至らず、1試合の出場停止にとどまっている。
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!●2024シーズンJリーグ特集