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今季2度の2位から優勝、全国ベスト8以上へ。札幌大谷が札幌創成との延長戦を制し、決勝進出:北海道

ゲキサカ / 2024年10月29日 21時36分

 だが、自ら蹴った右足PKは枠上へ。札幌創成は31分に米田をCB池田碧杜(2年)と交代した。この後、1-1のまま試合は進み、40+7分に札幌創成は加我のラストパスから佐野が決定的な左足シュート。だが、札幌大谷GK高路地が止め、延長戦へ突入した。

 札幌大谷は延長前半開始から松本をMF中村哲爾(2年)へ交代。迎えた、前半7分に札幌大谷が勝ち越す。森の右クロスによって左CKを獲得。これを曽我部が右足で入れると、ファーの笹がDF頭上からのヘッドで折り返す。これを簗詰が頭で押し込み、2-1とした。後半にPK失敗も、延長開始前に清水監督から「まだピッチに立ってるから、点を取るチャンスがあるんだから、気にしないで点を取りに行ってこい」と送り出されていたという簗詰が殊勲のゴール。決勝進出へ大きく前進した。
延長前半7分、札幌大谷は左CKからMF笹修大主将が抜群の高さのヘッドそして、FW簗詰夕喜がゴールへ押し込んだ歓喜の札幌大谷イレブン
 札幌創成は直後に須貝に代えて左SB工藤颯馬(1年)を投入。札幌大谷は笹の発案で笹をアンカーに置いた4-1-4-1へ移行し、守りを固める。延長後半3分には簗詰に代えてMF菊谷輝(2年)をピッチへ。役割を明確にし、逃げ切りを図る。札幌創成は交代出場の工藤の攻め上がりや左足FKなどで反撃。だが、笹や岡、大石中心に跳ね返した札幌大谷が2-1で決勝進出を果たした。

 札幌大谷はインターハイ予選決勝で旭川実に敗れて2位。プリンスリーグ北海道でも札幌U-18に続く2位で大会を終えている。清水監督は「インターハイは結局決勝で勝てなくて、プリンスリーグも2位だったんで。選手権は選手がぜひ取りたいっていう思いが強いから。旭川実業さん、もちろん物凄く力があるチームだと思うんですけど、プリンスで1つ勝ってるっていうところもあるので、そういう意味では選手も臆することなく戦ってくれるんじゃないか」と期待する。

 また、来年からプロ入りする笹は、「目の前でコンサドーレさんと旭川実業さんに、自分たちが試合終わった後にカップ上げを見せられて、自分はほんと悔しい思いをしてますし、チーム全員同じ思いだと思うんですけど、そういう中で最後、北海道大会をやっぱ取って、全国行ってベスト8以上って部分を達成できないと、自分としてのキャリアの部分でも凄く大きなものなりますし、そこの部分はしっかりこだわって、全員で死ぬ気で取っていきたいです」と宣言。チームは2試合を戦ったインターハイの反省から、より実践的なシュート練習を重ね、身体を張った守備にもこだわってきた。2度の2位の悔しさを選手権予選で晴らし、札幌ドーム(大和ハウス プレミストドーム)で優勝を喜ぶ。
今治内定の札幌大谷MF笹修大は2得点を演出した
(取材・文 吉田太郎)

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