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札幌大谷の2年生CB大石蓮斗が高さで相手を凌駕し、直訴の100分間フル出場。今治内定MFのレベルに追いつき「超えていかないと」

ゲキサカ / 2024年10月30日 0時28分

札幌大谷高のCB大石蓮斗(2年=アンフィニMAKI.FC出身)がその高さで相手の前に立ちはだかった

[10.27 選手権北海道予選準決勝 札幌創成高 1-2(延長)札幌大谷高 札幌サッカーアミューズメントパーク]

 注目の2年生CBが責任感を持って戦い抜いた。札幌大谷高のDF大石蓮斗(2年=アンフィニMAKI.FC出身)は前半から得意のヘッドで対戦相手を凌駕。「自信あります」という跳躍力を活かし、非常に高い打点でボールを弾き返していた。

 1年時に国体を経験し、U-16全国大会のMIZUNO CHAMPIONSHIP U-16でも存在感を放った。今夏のインターハイでも富山一高や市立船橋高相手に高さで負けなかったという自負があり、「自分の動きができて、ほんとにいい大会だった」と自信をつけている。

 その大石はこの日、ゴール前の混戦でボールをかき出せずに1失点。それでも、「ヘディングはもっと去年より良くなってきたかなと。やっぱりヘディングはほんとに北海道でも、全国でも絶対負けたくないんで、空中戦だけはもう誰にも負けないように日々練習しています」という武器で札幌創成高の攻撃を良く封じていた。

 試合中には、接触プレーで相手の膝が大腿に入るアクシデント。清水隆行監督は「ちょっと(2-1の)延長の後半、代えようかなって思ったんだけど、本人がもう『やらせてください』っていうので」フル出場させたという。大石は「絶対出たいんですよ。交代するのがほんとに嫌いで、もう最後までやり遂げたくて、もう死ぬ気で走りました」。中心選手としての責任感を強く持つ2年生は100分間を戦い抜き、チームメートと決勝進出を喜んだ。

 184cmの長身だが、入学当初の体重は57kg。昨夏はさらに体重が落ちる時期もあったというが、現在は意識して60kg台へ増やしている。まだまだ体力面もボディバランス、跳ね返す際の力強さもこれからだが、1年時から大石を起用してきた清水監督は「ポテンシャルは本当高い」と期待。1対1の駆け引きも得意とし、攻撃面でも活躍できる力を持つだけに楽しみな存在だ。

 本人は昨年から「攻撃も守備も自分がやっぱり要になる」と掲げて努力を重ねてきた。先輩MF笹修大主将(3年)の今治内定によってまた意識変化。「そのレベルと身を持って毎日練習できてるんで、そこを超えていかないとやっぱダメだと思うんで、僕はまずはそのレベルに追いついて、追い越す。笹は技術とかも、フィジカルもそうだけど、やっぱりチームをまとめる力っていうのもあるので」そのメンタル面から吸収し、そのレベルに追いつき、超えることを目指していく。

 あと1勝で夏冬連続の全国大会出場。自分自身の成長のためにも、まだ負ける訳にはいかない。11月2日の決勝(対旭川実高)へ向けて大石は、「自分のまず1番の役割っていうのは、空中戦で負けないこと。あとバックラインの統率はもう自分の仕事だと思うんで、そこは徹底的にやりたいし、1個ミスしただけでやっぱり失点に繋がるっていう、もうそこまでのレベルに来てるんで、集中して、前の選手が落ち着いて気楽にプレーできるように、もう守備で活躍したいです」と誓った。勝って、より進化するチャンスを掴み取る。
札幌大谷の2年生CB大石蓮斗は抜群の高さを発揮

(取材・文 吉田太郎)

●第103回全国高校サッカー選手権特集

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