殊勲の延長V弾も悔しさ滲ませたボランチ。遠野MF今淵雄太郎「もっとやんなきゃいけない」
ゲキサカ / 2024年10月30日 23時31分
[10.27 選手権岩手県予選準決勝 遠野高 3-1(延長)盛岡中央高 いわスタ]
「特に前半、自分何もできなくて……ゴールという結果でチーム助けられたのは良かったです」。殊勲の決勝ゴールを決めたボランチは、その喜びよりも自身の100分間のプレーに対する悔しさを滲ませていた。
延長戦開始からわずか20秒、遠野高は交代出場FW菊池希瑠(1年)の折り返しをMF今淵雄太郎(3年=ヴェルディSS岩手 U-15出身)が右足ダイレクトでゴール。「(菊池に)『えぐったらマイナス見とけ』って言った結果がゴールに繋がったんで良かったです」。鮮やかなゴール。ただ、もっと攻め上がる回数を増やさなければならなかった。
この日は全体的に調子が悪く、ボランチからの攻め上がりは相棒のMF馬場大瀬主将(3年)に任せっきりになってしまっていたという。「練習とかだったら、自分の方が多分、大瀬より飛び出してると思うんですけど、今日は全然調子悪くて、今日は大瀬に『任せた』って」。その分、バランスを取りながらチームに貢献していたが、決勝ではもっと活躍しなければならないと考えている。
「大瀬と自分が『もっとやんなきゃいけない』って。大瀬とさっき話して、僕もそう思ったんで。もっと横パス使えれば良かった。あと、もっと自分が前にアタックしなきゃいけなかったのに、今日はアタックできなくて。決勝ではそれをしないと勝てない。頑張っていきたいと思います。(決勝まで)中3日という短い期間ですけど、チームで団結して優勝したいと思います」。
ダブルボランチがより走って、ゲームをコントロールしなければ、勝つことは難しいという考え。キックを武器とするMFは、攻守両面でより前に出て、自分の武器をゴールに結びつける意気込みだ。
今淵はヴェルディSS岩手 U-15から、先輩CB遠山南海さん(2017年度の主軸DF)を「追いかけてやってきて」遠野へ。名門校で粘り強さも身につけたMFは、決勝で活躍して先輩も出場した選手権のピッチに立つ。
(取材・文 吉田太郎)
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