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[MOM4879]遠野DF菊池晃太(3年)_岩手の注目DF。「いるだけで安心されるようなCBに」

ゲキサカ / 2024年10月31日 23時35分

遠野高の守りの要、CB菊池晃太(3年=遠野市立遠野中出身)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.27 選手権岩手県予選準決勝 遠野高 3-1(延長)盛岡中央高 いわスタ]

 先制し、さらに勢いを持って攻めていた盛岡中央高の前に182cmの長身CBが立ちはだかった。遠野高CB菊池晃太(3年=遠野市立遠野中出身)は、的確なポジショニングで相手のクロスを弾き返し、ドリブルでの仕掛けにも対応。背後へのボールにも落ち着いて対応していた。

「1点取られてから気持ちを切り替えて耐えれたっていうのは、凄くデカいと思います」と菊池。この日指揮を執った内田和茂部長が「ヘディングの高さのところはそうですし、キックのところ、スピードのところは彼、1年生の時から強みとしている。リーダーシップも出てきた。多少速い相手でも腕使いながら対応できる。1番スケールが大きい」と評するDFは、コーチ陣も認める働きで延長戦勝利に貢献した。

 菊池は下級生時から名門・遠野で先発。「去年、色々な経験をして、自分と(馬場)大瀬と照井(颯人)は少し慣れてる部分もあると思うので。自分たちがチームの中心っていうことを自覚してるので、自信持ってプレーしています」という。

 自身もこの1年間、課題だったビルドアップに「ミスってもいいから挑戦する」と取り組んでレベルアップ。サイドチェンジのキックやセットプレーからのヘッドなどより攻守で活躍できるDFとなった。

 元ブラジル代表のCBチアゴ・シウバを目標の選手に挙げ、「いるだけで安心されるようなセンターバックになりたい。競り合いはもう絶対負けない気持ちでやっています」と語るDFは、この日も存在感を放っていた。だが、本人の自己評価は「ほんとに何にもできなくて」という厳しいもの。失点シーンは寄せが甘く、攻撃もコントロールできなかったと言い、攻守両面でのヘッドについても全く納得していなかった。

 コンビを組むCB谷地稜生(3年)や攻撃陣に助けられての勝利という感覚。だからこそ、決勝への意気込みは特別だ。「決勝で良いプレーができるようにします。持ち味をしっかり全部出せるように。個人としては無失点で勝ちたい」。関東の大学でサッカーを続けるという才能。この準決勝を糧に改善し、チームを決勝、全国大会で勝たせて名を広めるか、注目だ。

(取材・文 吉田太郎)
●第103回全国高校サッカー選手権特集

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