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前回大会決勝の敗戦で「自分が変わんないと」。一番走り、一番頑張るの意識で取り組んできたCB成田大悟主将が決勝も勝って専修大北上を全国へ導く:岩手

ゲキサカ / 2024年10月31日 23時33分

専修大北上高の堅守を支えるCB成田大悟主将(3年=リベロ津軽SC出身)

[10.27 選手権岩手県予選準決勝 盛岡誠桜高 0-5 専修大北上高 いわスタ]

「去年、ほんとにこの大舞台で雰囲気に呑まれて、ほんとにもうパフォーマンスが全然ダメで。それがあってから、この1年間、試合をイメージして、次の決勝もイメージしてサッカーをしてきました」。専修大北上高のCB成田大悟主将(3年=リベロ津軽SC出身)が、まずは目指してきた舞台に到達した。

 準決勝は、自身も1得点を決めて5-0で快勝。守備の部分では「前半、シュートを何本か危ないシーンで打たれたっていうのは、ほんとに良くないかなっていうのがあります」と反省していたが、その一方で相手の前に幾度も立ちはだかっていた印象だ。

「自分がやられたらもう失点ですし、ちょっとしたミスからでも失点に繋がる。やっぱり責任感っていうのは絶対持たないとダメですし、そういう緊張感っていうのは日々自分でしっかり作って、トレーニングに臨むようにしています」

 責任感を持って相手の速攻などをストップ。特に対人守備では、「自分の間合いに持っていけたら、もう絶対抜かれない」という自信を持ってプレーしている。その強みを表現し続けていた。

 184cmCB伊藤晟来(3年)とともに欠かせない存在。「空中戦が強くて。やっぱ得点にも凄く絡んできますし、やっぱ高いので、ほんとに力強いっていうか、隣にいて安心感がありますね」という相棒らとともに専大北上のゴールを守り、今大会は無失点を続けている。

 この選手権予選はリベンジの舞台でもある。「去年も自分はピッチに立たせてもらっていて。だけど、正直、手応え全然なくて、本当にもうあっけなく終わっちゃったなっていう。(決勝は)自分のとこで最終的にやられてしまいましたし。自分が変わんないとなっていう意識で1年間やってきました」。トレーニングの準備から意識を変え、個人とチームの成長を目指してきた。

「(チームメートのためにも)『自分がやんなきゃな』っていう意識でほんとにやってきた。(どのトレーニングでも)自分が一番今日走るし、自分が今日一番頑張んないとなっていう意識で取り組んできました。『結局は個人』だと自分は正直、思っている。個人の意識の高さであったりとかっていうのはすごく大切だなって思ってるんで。ほんとに頑張ってきました」。そして、堅守の中心となり、信頼される存在に。その成田が、11月3日の決勝で遠野高にリベンジを果たして優勝旗を掲げる。
前半27分、専大北上CB成田大悟主将(4番)が左足で4点目のゴール
(取材・文 吉田太郎)

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