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“ミッチのために”と団結する名古屋、前回優勝時MVP稲垣祥「ストーリーを完結させたい」

ゲキサカ / 2024年11月1日 17時10分

前日練習でにこやかな表情をみせる名古屋イレブン

 名古屋グランパスが初めてルヴァンカップを制したのが、3年前のこと。クラブとして実に11年ぶりとなるタイトルだったが、その大会でMVPを獲得するほどの活躍をみせたのが、MF稲垣祥だった。

「間違いなく自分が活躍していくことが、勝利に繋がることはあると思うので、そういった意味で勝利に貢献できるようなプレーをしていきたい」。32歳のベテランMFは、3年ぶりのタイトルに向けたキープレーヤーになる自覚を強めた。

 紆余曲折を乗り越えて立つピッチになる。今季の名古屋はリーグ戦で24年ぶりとなる開幕3連敗でスタート。天皇杯ではサッカー総合専門学校のJAPANサッカーカレッジに敗れる屈辱を味わった。ただ不安定な戦いをみせる中で、新レギュレーションとなったルヴァン杯では勝ち上がりを続けると、準々決勝で広島とのPK戦による激闘を制するなど、頂点を決める舞台へと勝ち上がってきた。

 7月には18年から名古屋の守護神として君臨してきたGKランゲラックが今季限りの退団を発表。「ミッチ(ランゲラックの愛称)のために」というチーム内の想いは、一層の団結を生んでいる。稲垣も「星を取るチャンスというのは、キャリアの中でも何回もあることではない」と気を引き締めると、「今年1年、浮き沈みがありながらも間違いなく積み上げてこれている。チームでも個人でもストーリーがあった中で、最後の結末をしっかりと完結させられるようにやっていきたい」と意欲的に話した。

(取材・文 児玉幸洋)
●ルヴァン杯2024特集

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