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勝ち切った徳島市立が3連覇に王手!! 鳴門に2度追い付かれるも最後は突き放す:徳島

ゲキサカ / 2024年11月2日 23時42分

 あとはリードを守りつつ、3点目を狙うだけ――。誰もがそう考えた矢先だった。2分後の21分、GK増谷羽竜(1年)と好浦の連携が乱れ、ルーズボールの処理をミスしてしまう。ここにプレスをかけてきた鳴門FW野田快晟(3年)に押し込まれ、再びスコアをタイに戻された。

 だが、選手たちは慌てなかった。攻勢を掛けると、29分に上田の右CKからファーサイドに飛び込んだ好浦が、またしても得意のヘディングで自らのミスを取り返す勝ち越しゴールを奪う。これで試合の趨勢を決めた徳島市立は、32分にもエースストライカーの鈴木がMF岸大介(3年)のお膳立てから加点。最後までリードを守り切り、凱歌を揚げた。

 今年は昨年のチームを知る鈴木、山口、上田、岡、原水らが中盤より前のポジションで残った一方で、守備陣は一新。左SB藤川琉偉(3年)以外は今季からポジションを掴んだ選手で、GKも1年生の増谷が務めている。不安視されていた部分もあったが、インターハイの初戦では昨冬の高校サッカー選手権で準優勝を果たした近江を3-1で撃破。2回戦で尚志に0-2で敗れたものの、その後の遠征ではプレミアリーグ勢と互角以上の戦いを演じて手応えを得た。プリンスリーグ四国でも2位に位置しており、優勝チームに与えられるプレミアリーグ参入プレーオフの出場権も射程圏内にある。順調にチーム力が高まって選手権予選を迎えていただけに、準決勝の試合運びには不満が残る。指揮官は言う。

「展開がもつれるのは構わない。ただ、失点だけはいけない。しかも、簡単に失っているので」

 仮に相手にボールを持たれる展開になれば、攻撃陣の技術力とスプリント力を生かして一気にゴールを陥れられる。その一方で守備を固められると、崩し切れない課題は解消されていない。徳島商高との決勝も、攻撃の時間が長くなることが予想される。9日の決勝までに課題を突き詰められるか。全国大会での躍進を目指すためにも、“徳島の雄”は現状に満足せずに3連覇に向けて歩みを進めていく。

(取材・文 松尾祐希) 
●第103回全国高校サッカー選手権特集

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