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劇的な勝利に嬉し涙も…27年ぶりの選手権出場狙う四日市工、総体代表校の三重をPK戦の末に下して決勝へ!!:三重

ゲキサカ / 2024年11月3日 13時22分

 延長戦でも三重のペースで試合は進み、延長前半3分には右サイドを抜けた水野がシュート。ゴール前にこぼれたボールを前山に押し込まれ、三重に逆転を許す。以降は1-2のまま時計の針が進んだが、四日市工の選手に諦めた様子は見られない。山崎監督も「絶対に追いつけると思っていたし、PK戦になっても勝つと思っていた」と口にする。試合終盤に攻勢を仕掛け、延長後半10分には左CKを獲得。クロスを跳ね返されても、ゴールを狙い続けると最後は途中出場のFW三村琉心(2年)が決めて、PK戦に持ち込んだ。

 迎えたPK戦では1番手のキッカーが三重に防がれたが、GK橋本幸汰(3年)が4番手と6番手のキックを止めて勝負あり。「これが選手権の力」(山崎監督)という劇的な試合展開を物にした。

 山崎監督がこれまで指導してきた四中工は全国大会出場を目指してきたチームだったが、就任した当初の四日市工は違う。「サッカーを嫌いにさせないようにしなければというのがスタート」(山崎監督)だった。それでも過去2年は選手の頑張りもあって、県のベスト8まで進出。今年のチームが立ち上がった際は、選手が全国大会への出場を目標に掲げたという。教え子たちの覚悟を感じたため、指揮官はこれまでの強化を変更。長期休みには県外遠征に出向き、全国区の強豪との練習試合を行うことで「本物を見せた」(山崎監督)。そうした取り組みによって、チームに確かな手応えを持って挑んだのが今大会だった。

 劇的な勝利を掴み、試合後にはスタンドとともに喜びを露にする選手、嬉し涙を流す選手も見られたが、指揮官は「大会が終わったわけではない。何も決まっていないぞ」と声をかけ、選手の気を引き締めた。決勝進出が四日市工のゴールではない。虎視眈々と本気で選手権出場を狙っている。

(取材・文 森田将義) 
●第103回全国高校サッカー選手権特集

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